弁護士志望Aの法律学習ゼミ

将来弁護士になることを夢見て学習中のAによる学習ブログ


こんにちは

今日は、刑法の参考書で最近購入したものを紹介します。

評価や特徴、良い点、イマイチな点をまとめていきますので、是非参考にしてくださいねー


財産犯バトルロイヤル 絶望しないための方法序説 (法セミLAW CLASSシリーズ)


今回紹介するものは『財産犯バトルロイヤル 絶望しないための方法序説 (法セミLAW CLASSシリーズ)』です。



著者が、
 

高橋則夫(早稲田大学)

田山聡美(早稲田大学)

内田幸隆(明治大学)

杉本一敏(早稲田大学)
 

の4人となっており、早稲田大学の教授の方々が中心となって書いています。


法学セミナーでオムニバス形式で連載されていたのが書籍化されたものですね。


内容は、題名の通り財産犯の論点をたくさん扱い、各論点について解説しています。

ちなみに本書の帯によると

財産犯が複数成立しうるような事例問題をどのように処理すべきかが分かるようになる

ということです!!
 


評価と特徴 


評価点:70


一応、数行のケースがたくさん書かれているのですが、がっつり事例問題が乗っているというわけではないので、特に問題集として使えるということではありません。


問題集というよりも、刑法(財産犯)の重要論点解説集というような感じです。

財産犯が苦手、あるいは、財産犯を得意にしたいとか財産犯で点を落としたくないという方にピッタリですね。 


特徴的なのが、基礎編と応用編に分かれているところと、内容構成が二つの財産犯を比較して論点を解説する(例えば、窃盗罪と占有離脱物横領の比較)というようなものとなっているところですね。


また、第24講(各1015頁)まであるのでかなりボリューミーですが、一つ一つはかなりわかりやすく書かれているので、意外に苦労なく読み進めていけます。


本書の良い点

良い点

判例や学説を丁寧に整理して解説している部分が多い
  →特に、各論点の判例と学説の対立点や学説の状況を解説しているところが読んでいて勉強になるところですね。
 

あてはめの際の考慮要素も示している
  →例えば、強盗罪における「反抗を抑圧する程度の有形力行使」を考える際の考慮要素を整理してくれたりしていますので、当てはめの考え方の参考になります。事実の評価の仕方とか、事例問題を解く際に重要となる事実は何かということを知りたい人にはおすすめです。
 

各論点の考え方の道筋を書いている
  →実際に事例問題に取り組む際にどのように問題を解いていけばいいのかを解説しています。
 

各犯罪の成否、区別について理解できる
  →財産犯しか取り上げられていませんが、財産犯相互の関係性や区別の仕方を整理したり、構成要件・成立要件の違いも整理できます。 



本書のイマイチな点

イマイチな点
 

簡単な事例が付いているだけなので、問題の解き方は学べない
  →問題を解く際の思考プロセスは書いてくれているのですが、問題集というわけではないので、いざ自分で事例問題に取り掛かろうと思ったときには他の本を使って問題を解く練習をしないといけません。その意味で本書は問題集や司法試験過去問などの補完として使うのが良いでしょう。
 

4人の学者が書いているので全体的に統一性に欠ける
  →4人の学者が、しかも雑誌の連載で期間を空けながら書いているので、統一感に欠ける部分もあります。特に解説として使えないというわけではなく、読んでいると違和感が出る部分がある程度なので、気にならない人は大丈夫でしょう。
 

論点ごとの解説の分かりやすさにムラがある
  →これも別々の学者が書いていることによるのですが、それぞれの解説によって分かりやすさにムラがあります。

題名から分かる通り、財産犯しか扱っていない
  →財産犯の相互関係を中心に書かれているので、他の犯罪(放火とか傷害とか)は全く扱われていません。なので、もしも財産犯以外にも勉強したいというのであれば他の本をおすすめします。本書は財産犯が苦手だったり、司法試験や予備試験で財産犯がよく出題されるからその対策をしたいという方におすすめです。 



総評


本書自体はかなり出来も良くて、財産犯に着目した参考書としてなかなか有用だと思います。


でも、問題をガツガツ解きたいとか、答案の書き方とかポイントを勉強したいっていう人にはおすすめしませんね。


財産犯の区別についてイマイチ理解できていないとか重要論点の解説を読みたいという人には向いています。


問題の解き方とかあてはめの方法とかを勉強したいなら、刑法演習ノートとかロースクール演習刑法など他の問題集を使用したほうがいいと思います。


司法試験や予備試験の刑法の問題では、財産犯が特に重要になってくるので、本書を軽く読んでおくと役にたつかもしれませんね。


最後までご覧いただきありがとうございます。

何か質問等ありましたら遠慮せずコメント欄にどうぞー!

それではまた。

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