書評(離婚)

【書評】『離婚に伴う財産分与』の評価・評判・口コミ〜元裁判官による財産分与に特化した解説本〜

(この記事はプロモーションを含みます。)

今回は、弁護士なら誰でも一度だけではなく何度も相談を受けるであろう離婚事件に役立つ実務本、離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』について、特徴や評価をまとめて書評を書いていきたいと思います。

一般民事を扱う法律事務所に所属している弁護士にとって、離婚事件は定番の案件になりますが、『離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』はそんな弁護士にとって非常に有益です。

離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』は、離婚事件を扱う弁護士であればほぼすべての弁護士が一度は読むことがあると言っても過言ではないほど有名な書籍です。

そこで、本記事では『離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』の良い点・イマイチな点などの評判や情報を書いていきます。

一般民事や家事事件の案件を扱う法律事務所に就職予定の司法修習生の方や独立希望の若手弁護士の方にとって非常に役立つと思いますので、ぜひとも本記事の内容を参考にして頂けると嬉しいです。

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Contents

『離婚に伴う財産分与』の情報

今回紹介するのは、新日本法規から出版されている『離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』です!!

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著者は、元大阪高等裁判所部総括判事で弁護士の松本哲泓先生です。

『離婚に伴う財産分与』の特徴と評価

離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』は、離婚事件の中でも特に揉める条件である財産分与に特化して解説している実務本です。

元大阪高裁部総括判事で現弁護士の先生が著者となり解説しているので、その内容の信頼性は抜群と言えるでしょう。

全体で約250頁あり、離婚事件の中で財産分与の解説に特化しているのにかなりのボリュームがあります。

財産分与の意味、請求方法や手続きに加えて、清算的財産分与と扶養的財産分与の意味やよく争いになる点の解説、具体的な財産分与の方法の解説、さらには、財産分与に関する税金の解説や財産分与の条項例集までも掲載されています。

財産分与に関する基本的な知識はもちろんのこと、少し珍しい事例で問題になる点まで細かく解説しているので、財産分与の解説という点ではかなりの網羅性があると言えます。

また、関連する裁判例も多く掲載されていて、リサーチの役に立つので、離婚事件を扱う弁護士にとっては非常に役に立つ書籍であると言えます。

離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』一冊あれば、離婚事件の財産分与で迷うことは無くなると言っても過言ではないほど、リサーチに最適な書籍と言えるので、家事事件を扱う可能性のある弁護士の方にとっては、必ず購入しておくべき一冊です。

ちなみに、著者の松本哲泓先生は、元大阪高等裁判所部総括判事であり、本書の他にも『面会交流-裁判官の視点にみるその在り方-』、『婚姻費用・養育費の算定』、『事例解説 離婚と財産分与』、『設例解説 遺産分割の実務』、『即解330問 婚姻費用・養育費の算定実務』といった書籍を出版している、まさに家事事件のスペシャリストと言えます。

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『離婚に伴う財産分与』の良いところ

まずは、『離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』の良いところを挙げます。

財産分与に関する論点やポイントを徹底解説している

離婚事件で一番揉めると言っても過言ではないのが財産分与の条件ですが、『離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』はそんな財産分与に特化して、裁判例などを引用しながら詳細に解説しているのが良い点です。

財産分与に関する知識は、本書一冊あればほぼマスターできるのではないかというくらい徹底的に解説されているので、離婚事件を扱う弁護士にとってはとてもありがたい書籍です。

財産分与の細かい論点や珍しい事例についても、本書を読めば記載されていることが多いので、財産分与で困った際には、まずか本書を参照するのが良いと思います。

元裁判官による解説本で信頼性は抜群

離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』は、現弁護士の元大阪高等裁判所部総括判事である松本哲泓先生が著者となっていますので、信用性が非常に高い書籍になっていると言えます。

著者の松本哲泓先生は、本書の他にも離婚事件・家事事件に関する書籍を多数出版されていて、まさに家事事件・離婚事件のスペシャリストともいえるような存在です。

そして、本書の内容も非常に詳細かつ信頼性のある書籍であるため、本書は弁護士の中でも非常に人気があり、離婚事件を扱う弁護士にとっては必携とも評価できる書籍になっています。

もしも離婚事件を受任することのある弁護士でこの書籍をまだ購入していないという方がいましたら、必ず購入しておいた方が良いと思います。

『離婚に伴う財産分与』のイマイチなところ

つぎに、『離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』のイマイチなところも挙げていきたいと思います。

離婚事件全般の知識が身につくわけではない

離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』は、離婚事件の中でも財産分与の論点に特化して解説している実務本であるため、財産分与の以外の論点について学習することはできません

弁護士になりたての人にとっては、まずは離婚事件の全体像を学習することが必要になると思いますので、その意味では、全くの初学者向けの書籍とは言えません

離婚事件の基礎知識を一から学習するなら『離婚調停』や『離婚調停・離婚訴訟』といった離婚全体を解説している書籍をまず読むのがおすすめです。

その上で、もしも離婚事件の業務処理を進める中で財産分与で迷うことが出てきた場合には、本書で確認するという使い方が良いのではないかと思います。

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実務に役立つ条項例や書式は少ない

離婚に伴う財産分与 -裁判官の視点にみる分与の実務-』では、財産分与の解説は非常に詳しく記載されているのですが、実際に実務で使うことができる書式や条項例の掲載は数が限られています。

財産分与に関する合意書や和解調停などの条項例は掲載されているのですが、数が少なく、財産分与の単独の事件でなければ、これだけでは足りません。

そのため、離婚事件を扱うにあたって、財産分与の点について参考として本書の条項例を参照するのが良いと思いますが、これだけだと足りないので、他の書籍なども使用して、離婚協議書や合意書の条項を作成する必要があります。

個人的に和解条項案や離婚協議書を作成する際に役に立つと思うのが『書記官事務を中心とした和解条項に関する実証的研究』や『すぐに役立つ 調停等の条項例集』なので、もしも持っていないという人は、本書と一緒に購入することをおすすめします。

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『離婚に伴う財産分与』はこんな人におすすめ

・司法修習生
・一般民事や離婚事件を扱う法律事務所に就職した人
・若手弁護士
・独立志向の弁護士

離婚事件の中でも財産分与は特に揉めるケースが多く、調べるべき論点も多い分野なので、離婚事件を扱う弁護士にはとてもお勧めです。離婚事件を受ける可能性があるという弁護士の方は、ぜひ『離婚に伴う財産分与』を購入して手元に置いておくのをお勧めします!

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