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ロースクールでは多くの人が友人と一緒に自主ゼミを組んで勉強しています。
しかし、やり方とかそもそも自主ゼミをやったほうがいいのかなど、迷いがある人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は自主ゼミをするメリット・デメリットと、私のオススメする自主ゼミのやり方や内容の決め方等をまとめておきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
自主ゼミのメリット
まずは、自主ゼミを行うことのメリットについて書いていきます
・モチベーションの維持に役立つ
自主ゼミをやると一人じゃないのでモチベーションの維持が楽になります。特に法律の勉強は量が膨大で一人でやってると終わりが見えないし、問題も難しいので挫折しがちです。なので、みんなで集まって勉強していると、周りの人から刺激をもらったり危機感を与えられたりと、やる気を出すきっかけが多いのでモチベーションを高く保ちやすいです。あと、一緒にやってると、自分がサボるとみんなに迷惑がかかってしまうので、怠けることが少なくなるという点もメリットですね。
・自分のレベルを把握できる
自主ゼミで同じ問題について友達と一緒に勉強していると、他の人がどれくらい出来るのか、それと比べて自分がどれくらいのレベルなのかということを把握することができます。自分が周りの人と比べて民法の知識が足りないなぁと感じたら民法の基本書や参考書を読み直したり、判例の理解が甘いと感じたら判例集の読み込みをするなど、自分の勉強の指針にもなります。
・分からないところを質問できる
一人で勉強しているとどうしても分からなかったり、自分の理解が正しいのか確認したいのにすぐに確認できないことがあります。自主ゼミを組んでいるとみんなに質問して確認することができますし、新しい知識を得ることもできるかもしれないというメリットがあります。また、逆に他人の質問に答えることで自分自身の理解度が高まったり、あやふやな点をさいにんしきできるかもしれません。一緒に勉強すると相乗効果で知識レベルを上げていけるので、自主ゼミはとてもオススメです。
・他人のいいところを真似できる
自主ゼミのやり方にもよりますが、例えば他の人と問題を解くとその人の答案を見せてもらうことで、答案の書き方を参考にしたりすることができます。また、普段の勉強方法とかも聞けると、いいものは自分の勉強に取り入れて効率を上げるということもできます。自分だけでは限界があると思いますので、他人のいいところを積極的に真似してみるといいと思います。
自主ゼミのデメリット
次に自主ゼミをやる上で気をつけないといけないことです。
・集まらないといけない
デメリットとして、やはりみんなでやるので、どこかに集まって勉強しないといけないという点が挙げられますね。特に、多人数だと会話する必要も出てくるので、自主ゼミの場所は会話オーケーなところを見つける必要がありますね。法科大学院内にはグループ学習室があると思いますし、カフェや学校のラウンジとかでもいいと思いますが、他の人の会話が気になったりすると答案を書くような自主ゼミは難しいかもしれませんね。スカイプとかDropBoxをうまく活用すれば、家にいた状態でも自主ゼミ出来るかもしれませんが、出来ることなら集まったほうがいいと思います。
・統一の参考書、問題集などを用意する必要がある
自主ゼミはみんなで同じことをやるのが基本だと思うので、その場合には問題集等を統一する必要があります。誰か一人でも持ってないとわざわざ買ってもらうか、印刷して一緒にやるということになるので、少々面倒です。自主ゼミを組む段階で、みんながどんな問題集を持っているのかを確認したほうがいいと思います
・内容によっては事前準備が大変
法科大学院生の永遠の悩みである時間がないというところですが 、自主ゼミで扱う内容のレベルが高かったり量が多かったりすると、自主ゼミのための予習がそれなりにハードになりますので、ロースクールの授業と両立させようとすると意外にきつかったりします。自主ゼミをするならスケジュールやレベルにも気を付けましょう。
自主ゼミの内容の決め方
自主ゼミでやることの内容の決め方ですが、基本的には自分たちのレベルがどれくらいなのかということと、何をやりたいのかという観点から決めていけばいいと思います。
例えば、まだ初学者レベルで基本書を一回読んだくらいという場合は、初級レベルの簡単な問題集や基本判例の確認をやるといいかもしれません。
逆に、もうほとんど基本知識は身につけているという場合には、司法試験や予備試験の過去問をみんなで一緒に解いて検討するということをやったり、難易度の高い問題集を解くというのがいいでしょう。
また、扱う科目についても、例えば、刑法の点数をあげたいと考えているのであれば、刑法のメジャーな問題集をたくさん解くのがいいと思います。
このように、自主ゼミの内容はそれぞれのレベルや気持ちに基づいて決めるのが一番です。
あとは、自主ゼミはみんなで集まって行うので、一人ではできないようなことをやるべきです。
例えば、基本書や論文を読むことは、一人で家で集中してやったほうがいいでしょう。
でも、問題を解いて答案を書くということなら、他の人の答案の書き方や構成、答案構成の方法など、自分一人では得られないような情報を手に入れることができます。
なので、自主ゼミをやるなら問題を解く、そして問題のレベルや科目はそれぞれのレベルや気持ちに基づいて決めるのがいいと思います。
もちろん、一人で勉強するのが辛いから、みんなで集まって相互監視の下、お互い別々のことを勉強するとかでもモチベーションの維持に役に立つのでいいと思います。
要は、何をしたいのか、自主ゼミを組む目的も考えて内容を決めましょうということです。
オススメの自主ゼミの方法
さて、それでは自主ゼミの方法ですが、私の周りの人に聞いたところ、自主ゼミのやり方は色々とありましたが、一番多いのは、司法試験や予備試験の過去問をみんなで時間を図って解いて、解いた後でみんなの答案を見ながら問題検討をしていくというパターンです。
他には、メジャーな問題集を使って、上と同じようにそれぞれ解いて、答案を確認し合うという人もいます。
あとは、問題や論点の検討は問題集の過去問集の解説を使い各自で行なって、みんなで集まる自主ゼミでは時間を図って解くだけというパターンもありました
いずれにせよ、問題を解くという点では共通していましたね。
前にも書いたのですが、やっぱりみんなで集まって自主ゼミを組むのなら、一人ではできないようなこと、大勢いたほうが効果的なことをやるべきです。
そうすると、問題を解いてみんなで見せ合って他人のいいところを取り入れるという方法がいいと思います。
特に、事例で学ぶ会社法や事例演習刑法とか、解答例のない問題集については他の人の答案を見ることができるとなお効果的になると思います。
なので、自主ゼミをやるなら、司法試験や予備試験の過去問あるいは答案例のない問題集を解いて、みんなで答案を確認して意見を出し合うというのがオススメの自主ゼミの方法です。
あと、他の人の答案を確認する際のポイントですが、特に見るべきところは、論証のコンパクトさとあてはめのうまさだと思います。
論証については、基本的に理由づけや規範は、判例や学説が言っていることをみんな書くと思うのであまり違いは出ません。
違いが出るとしたら、論証部分の書き方だと思います。
他の人がどれくらいコンパクトかつ説得的に論証できているのかという点を確認して、上手い人の書き方を真似して見ましょう。
そして、あてはめの部分については、他の人がどんな事実を使っているのかとか、それに対してどういう評価をしてあてはめているのかなどを確認するといいです。
あてはめの書き方は人によってかなり違いますし、あてはめが上手い人はいろんな事実を使って厚く書いているので、非常に参考になります。
他の人の答案を確認することで、自分の答案がどの程度の出来の良さなのか把握できるので、自主ゼミではみんなで答案を書いて確認するという作業をすることをオススメします。
まとめ
ロースクール生や予備試験受験予定の学部生など、司法試験合格を目標としている人はほとんど自主ゼミをやっています。
少なくとも私の知り合いはみんな何かしら自主ゼミで活動しています。
法科大学院での授業や自習だけではなかなかできないこともあると思いますが、自主ゼミをするとかなり効果的に勉強することができるので、自主ゼミを組もうか悩んでいる人は是非やってみてください。
自主ゼミで勉強していくうちに、新しいやり方を取り入れてより効率よく勉強できるようになります。
一人だと勉強に疲れてしまいますし、同じ目標を持っている人一緒に勉強するのはかなりいいことですよ。
ぜひ、今回の記事の内容を参考にして自主ゼミに取り組んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた。