勉強法

効率のいい記憶術〜具体的方法 

今回は効率よく記憶する術をお教えしたいと思います。

受験や試験勉強の際には必ず暗記する作業が求められますよね。

なんなら、世の中で行われている勉強とは、物事や言葉を記憶することを意味するとも言えるでしょう。

しかし、ただ闇雲に覚えようとしてもなかなか覚えずにすぐ忘れてしまうと思います。

そこで、効率よく記憶する方法が必要なのです。

今回お教えする記憶術は、基本的に筆者が実践してきた様々な方法の中で実際に効果があったと思えるものです。

もしかすると、人によっては合わないと感じるものもあるかとは思いますが、一度試してみてほしいです。

以下に今回お伝えする方法を箇条書きにしますので、お忙しい方はその部分だけでも確認して、どれか良さそうなものを実践してみてください。

それぞれの内容については、その先で紹介します。

1. 暇さえあれば頭の中で思い出す。
2. 感情を出しながら覚える。
3. 動作しながら暗記する。
4. 寝る前に詰め込み、朝起きて復習する。
5. いろんなものと結びつけて覚える。
6. 簡略化して覚える。
7. 覚えたいことを誰かに話す。



1. 暇さえあれば頭の中で思い出す

まず最初に、記憶するために必要なことは何かということを考えてみます。

基本的に皆さんもそうだと思うのですが、暗記しようとする際に何をするかと言われれば、ひたすら暗記したい事項を繰り返し繰り返し頭の中に叩き込むということをすることになります。

しかし、これは教科書を何回も読み返すような作業で、非常に時間がかかって効率の悪い勉強法でしょう。

大学受験や資格試験だと、複数の科目を勉強しないといけないことが多いので、一つのことを繰り返し勉強するほどの時間的余裕はないと思います。

何より、そんな勉強はやってて苦痛すぎますね。

なので、繰り返す作業は極力避けたいのですが、残念ながら暗記するためには反復しなければなりません。

しかし、暗記するために最も重要なことは、覚えたい事柄が頭の中で何度も巡っている状態にすることであり、インプットをし続ける必要はないのです。

つまり、教科書を何回も読む必要はなく、教科書に何が書いていたかということを思考するだけでいいのです。

そのため、例えば通勤電車の中やお風呂で、「教科書に何が書いてたっけなぁ」と考えるようにすれば、それだけで記憶が増強されるのです。

もしも、その際に教科書に書いていることを思い出すことができれば、その記憶は以前よりも強く頭の中に刻まれます。

もしも、思い出すことができなければ、思い出せなかった部分だけ教科書で確認すればいいのです。

そうすれば、教科書を読み返す作業は最小限で済みますし、必死に思い出そうとした後なので、確認した際に記憶として強く頭に残るのです。

これはいつでもどこでもできるので是非やってみてください。

日頃から、覚えたいことを考え続けていれば、それは自然と記憶として定着していきますので。

人の名前を覚えられない時も、その人の名前がなんだったかを思い出す作業を頭の中で行なってみてください。

きっと、簡単に覚えられると思います。

2. 感情を出しながら覚える 

次に感情の重要さについてお話しします。

何かを記憶する上で非常に大切なものの一つとして感情があります。

どういうことかというと、何か印象的なものに対して強い感情が出た時、人はそれを記憶として強く保管するのです。

例えば、子どもの頃を思い返すと、修学旅行や卒業式などの印象的なイベントについては比較的覚えているのに、日常的な事柄はあまり覚えていないと思います。

これは、両者の間には感情的な出来事であるか否かという点で大きな差があるから生じてしまうのです。

つまり、頭に残りやすい出来事は、自分が感情的になった出来事なのです。

これは勉強も応用できます。

勉強の際も、自分が「なるほど!!」と強く思った事項は、覚えている確率が高くなります。

逆に、ただただぼーっと教科書を眺めていただけの場合は、感情が動いていないので、全然覚えられないでしょう。

なので、なにかを暗記しようと思うなら、「なるほど!!」とか「へぇ〜〜」とか思いながら勉強するべきです。

無理矢理感情を出すことでも効果がありますので、なるべく感情的になって勉強をしましょう。

3. 動作しながら暗記する

これも感情を出すということと近い記憶方法なのですが、なるべく自分の体を動かしながら暗記作業を行ったほうがいいですね。

なぜ動いたほうがいいのかというと、まず一つ目の理由として、動かず勉強していると眠気が襲ってくるということです。

これは分かっていただけるのではないでしょうか。

動かないと眠たくなりますよね……私だけ?(笑)

2つ目の理由(こっちが本命です)は動くことによって記憶が増強されるためです。

動くことがなんで記憶の増強に繋がるかと言いますと、まず、動作と暗記事項を結びつけることができるため、後で思い返しやすくなるのです。

例えば、2×4=8を覚える際に、手で2と4を作って最後に8にするという動作をすれば、ただ記号的に2×4=8を覚えるよりも体の動作という情報も追加されるため、思い出しやすくなるのです。

また、動くことで脳が刺激されて脳の活動が活発になるため、記憶しやすくなるということも言われます。

なので、何かを記憶したいときは、踊りながら、話しながら、体を動かしながら、脳を刺激しつつ勉強するのが望ましいです。

4. 寝る前に詰め込み、朝起きて復習する

これは、私が英語の単語を覚える際に行ったことなのです。

大学受験の際には、この方法で2週間でターゲット1900に載っているものを簡単に覚えることができました。

おかげでその後は単語に時間を取られることなく勉強することができました。

なので、私の中ではかなり効果的な方法だと思っています。

やり方は書いているままで、寝る前に暗記作業を行って、朝起きたらその部分をさらっと復習するのです。

どのようにやっていたかを具体的に話しますと、まず、じっくり時間をかけて覚えたい部分を丁寧に頭に入れます。

かける時間はそれぞれですが、私は英単語を100個覚える場合は20分くらいかけてました。

次に、2周目に入ります。2周目は10分以下でざっと見ていきます。

このとき、全く覚えられていないものがある場合は軽く覚える意識を持って見ましょう。

覚えている部分か目を通すだけです。

最後に3周目として、3〜5分で全体に目を通します。

そして、これを終えたら寝ます。

朝起きたら、3〜5分で寝る前に覚えた部分に目を通します。

この方法でやれば、覚えたいことを簡単に頭に入れられます。

また、全部で1時間もかからないので そんなに負担にもならないでしょう。

ぜひ試して見てください。

ちなみに、この作業は必ず寝ないといけません。

寝ることで記憶が増強されるということは科学的に実証されています。

睡眠時間を削って勉強するくらいなら、短時間勉強して睡眠時間をたくさん確保したほうが効率がいいのでそれをお勧めします。

5. いろんなものと結びつけて覚える

次の方法として、結び付けの力を使って覚えるというものを紹介します。

これはできる人は自然とできている方法だと思うのですが、例えば、55という数字を覚えるときに、松井秀喜の背番号であるとかGOGOカレー等の他の情報と結び付けることで、記憶が楽になるというものです。

どのような情報と結び付けるのかは人それぞれなのですが、自分の興味対象の分野の言葉や人と結びつけられると簡単に記憶することができると思います。

そういう意味では、一般教養が多いほど結び付ける情報が増えるので、日頃からいろんなことに手を出してみるということは、記憶力を高めるためにも重要なのでしょうね。

何か覚えたいことがある場合は、それから何かを連想して結び付けることで記憶として深く定着させましょう。

ちなみに、一番簡単な結びつけはダジャレを利用したものなので、皆さんダジャレをたくさん考えましょう(笑)

6. 簡略化して覚える

これは皆さんもやったことはあると思います。

歴史の語呂合わせとか頭文字を繋げてそれだけを覚えるとかですね。

ここでは、文章等の覚え方として簡略化が大事だということをお話しいたします。

文章を覚える必要性が、司法試験、予備試験、国立大学受験、ロー入試等の論述試験で感じられることもあると思います。

そんなときは、文章を簡略化させて覚えるといいのです。

つまり、まずは文章をいくつかのパーツに分解し、それぞれの文章の中のポイントを見つけ出してそれだけを覚えるのです。

そうすれば 、あとはそのポイントを繋ぎ合わせるだけで同じ内容を持った文章が書けます。

文章を丸々覚える作業は苦痛だし、時間もかかります。

それよりは文章の中のポイントとなる言葉だけを覚えて、それを繋ぎ合わせる要領で文章を再構築すれば、自然と同じ内容の文章が出来上がっているということです。

ポイントを覚える作業は、ここまで書いてきた方法等を使えば簡単にできます。

文章を覚えるのも結局は単語を覚えるのと大して変わらないので、あとはポイント同士を繋ぎ合わせられるように練習するだけで大丈夫でしょう。

7. 覚えたいことを誰かに話す

頭の中で繰り返し思い返すことが重要という部分とも関連するのですが、記憶する際に効果的な方法はインプットを繰り返すよりも、アウトプットを行うことであるということなのです。

つまり、教科書を何回も読み返すよりも問題をたくさん解いたほうが記憶の定着率が高いのです。

そこで思い返す作業は効果的だということになるのですが、より効果的にやろうと思うなら、オススメなのが人に話すことです。

教科書で最初に知識を入れたら、そのあとはその知識を人に話しまくることで、自分自身それを記憶として固めていくのです。

よく考えると、我々は子どもの頃、覚えたことをすぐに親や友達に言っていましたね。

これもきっと記憶のための重要なプロセスだったのでしょう。

何かを覚えるために、知識をすぐに人に話すというのは非常に効果的です。

もしも、同じ勉強をしている人が周りにいるなら、お互い勉強したことを教え合うことをオススメします。

そうすると、教える作業を通じて自分の中でも記憶を増強することができます。



以上が私がお勧めする効率良い記憶のための具体的な方法論です。

ここまで書いてきたことを全て実践すると、きっと、記憶できなくて困るということはないでしょう。

もしも、他にもいい記憶方法等がありましたら是非教えてください。

それでは今回はこんなところで。