弁護士(修習生)の就活

【要注意】ブラック法律事務所の特徴と見極め方|司法修習生や司法試験合格者の就活

司法試験合格者や司法修習生は法律事務所(インハウスの場合には企業)への就職活動をすることになります。

ただ、法律事務所の中には、いわゆるブラック法律事務所と言われる入るべきではない事務所も存在します。

最初に入る事務所がブラック法律事務所だったとき、弁護士キャリアの初期を無駄にすることになりかねません。

なので、自分が入りたいと考えている事務所が、ブラック法律事務所かどうかをしっかりと見極める必要があります。

とはいえ、まだ司法試験に合格して間もない段階である合格者や司法修習生にとって、ブラック法律事務所かどうかを見分けるのは難しいことかと思います。

そこで、本記事では、現在弁護士として活動している私がブラック法律事務所の特徴と見極め方を紹介していきたいと思います。

司法試験に合格した方や司法修習生は、ぜひ本記事で書いている内容に注意しながら就活をして、ブラック法律事務所に入ってしまうことを防ぎましょう。

司法試験合格者や司法修習生が絶対に入るべきではない、ブラック法律事務所の特徴

それでは、司法試験合格者や司法修習生が絶対に入るべきではないブラック法律事務所の特徴をまとめていきます。

以下に紹介する特徴の内、一つでも当てはまるようであれば、そこはブラック法律事務所である可能性が高いので、できる限り入るのは避けましょう。

 

業務委託契約(歩合制報酬)の法律事務所

まず、絶対に入ってはいけない法律事務所の特徴のひとつ目が、業務委託契約の形で報酬が歩合制となっている法律事務所です。

歩合制の報酬体系を採用している法律事務所は、自分の頑張りに応じて収入が増えるというイメージで安易に考えてしまうと、痛い目をみます。

確かに、歩合制の場合には自分の活動量に応じた報酬となるのですが、このような法律事務所は、往々にして弁護士の報酬割合が低く設定されています。(例えば、依頼者が支払う弁護士用の2割や2.5割が報酬となります、という感じ)

また、歩合制の場合、時間に応じて給料が発生しない以上、経営者としてはバイトや社員(時間給の人材)を雇うよりも歩合制の弁護士をこき使ったほうが得になります。

なので、例えば事務作業などの雑務をすることを求められて、事実上のタダ働きを強いられることもあり得ます。

経験年数の多いベテラン弁護士になると歩合制の給料でやっていくという人もいるとは思いますが、少なくとも、司法修習生や司法試験合格者の場合には、歩合制の報酬体系を採用している法律事務所は、最初に選ぶべきではありません

 

若手弁護士の早期離職率(移籍率)が高い法律事務所

これも大事なポイントなのですが、自分の1期上や2期上等の新人・若手弁護士がどれほど早い段階でその法律事務所を辞めているのかという点にも注目しましょう。

いわゆるブラック法律事務所の場合には、新人・若手弁護士が1~2年という短期間で法律事務所を辞めるというケースが非常に多くなります

ブラック法律事務所であることは、入って数か月もあれば十分わかるので、比較的移籍が容易な弁護士業界においては、ブラック法律事務所はすぐに愛想を尽かされます。

なので、ブラック法律事務所では、新人・若手弁護士がその事務所に嫌気がさし、早期に移籍をすることが多く、結果的に継続的に所属している弁護士の割合が少なくなります

多くの弁護士が早い段階で辞めるという選択肢を採っているような法律事務所は、ブラックである可能性がとても高いので、絶対に避けるようにしましょう。

 

司法修習生や若手(新人)弁護士からの評判が悪い法律事務所

若手弁護士や司法修習生からの評判が悪い法律事務所はブラック事務所である可能性が大です。

若手弁護士は自分の経験や同期の話など、何らかの根拠に基づいたうえで評価をしているためかなりの信憑性がありますし、新人(若手)弁護士目線で考えているので、就活生は絶対に参考にするべきです。

また、司法修習生の中での評判もとても参考になります

司法修習生の中での評判は、司法修習生が実際に就活をして感じたことや先輩弁護士からの言葉を踏まえているので、かなり信頼できる話といえます。

このように、司法修習生や新人・若手弁護士の評判は、就活生にとっては貴重な情報になるのですが、悪い評判が流れている法律事務所は高確率でブラック事務所なので、絶対に避けるようにしましょう。

そもそも、数多く存在する法律事務所の内、悪い評判を受けるのはほんの一部のブラック事務所なので、その評判はかなり信頼できますし、わざわざリスクを冒してまで悪い評判を得ている法律事務所に入るのは絶対にやめるべき

 

代表弁護士がTwitterやブログで自分独自の思想を披露している法律事務所

代表弁護士がTwitterやブログで自分独自の思想を披露している場合には、その法律事務所には注意が必要です。

代表弁護士が自分の思想を積極的に発している場合には、代表弁護士が独善的に事務所内でも思想共有を図ろうとすることがあります。

このような、代表弁護士による思想の押し付けがあると、自分の方針と少しでも違うことで気に入らないと判断されてしまうこともあり得ます。

また、そのような代表は、ワンマン代表弁護士である可能性が非常に高く、代表弁護士のその日の気分によって命令や指示が下されたりします

法律事務所の質は代表弁護士の質に依存すると言っても過言ではなく、代表弁護士が変なことをしている事務所は、方針転換が頻繁になされたり、一貫性のない指示がなされたりと、所属弁護士が振り回されることになりかねません。

最悪の場合、代表弁護士によるTwitter等での発言によって、当該法律事務所の評価が下がってしまい、所属弁護士がその尻拭いをする羽目になります。

代表弁護士がTwitter等の人目にとまるところで炎上したりやネタにされると、その法律事務所自体が馬鹿にされて、しわ寄せが所属弁護士に押しかかってくる危険があるわけです。

このように、独自の思想を展開する系の代表弁護士がいる法律事務所にはあまりメリットはないので、できる限り避けるようにするのが無難です。

司法試験合格者や司法修習生等の就活生がブラック法律事務所を見極める方法

それでは次に、自分の気になる法律事務所がブラック法律事務所であるかどうかを見極める方法について書いていきます。

 

先輩弁護士に就活予定の法律事務所の話や評判を聞いてみる

まず最初におすすめしたいブラック法律事務所の見極め方は、先輩弁護士に自分が入ろうとしている法律事務所のことを聞いてみるという方法です。

弁護士業界では、どこの法律事務所はやばい等のブラックなうわさが流れていたりしますので、先輩弁護士に聞けばある程度ブラックな法律事務所を知ることができます。

また、先輩弁護士自身がブラック法律事務所に所属していた場合には、もっと詳細な話を聞くこともできます。

司法修習中には、弁護修習の期間で、実際にどこかの法律事務所に入らせてもらうことになるのですが、その際に指導担当の先生に質問すれば、いろんな法律事務所の話を聞かせてもらえると思います。

また、機会があれば、自分の気になっている法律事務所に所属している弁護士(または所属していた弁護士)に、その事務所の裏事情なんかを聞いてみても良いかもしれませんね(教えてくれるとは限りませんが、、、)。

 

司法修習生同士で就活の話や法律事務所の話をする

ブラック法律事務所を見抜くために、同期の司法試験合格者や司法修習生と就活について話をしてみる方法も非常におすすめです。

司法修習生の中には、先輩弁護士に知り合いがいるなど、豊富な情報源を有している人が一定数います

そのような修習生から話を聞くだけでも、どこの法律事務所がブラックでやばいのかをかなり知ることができます。

初めて話をする司法修習生同士でも就活や法律事務所の話題なら気兼ねなくすることができますし、それを話の種として仲良くなることもあります。

そのような副次的な効果もありますので、司法修習生の間で、ブラック法律事務所の情報を共有させてもらうという方法もとてもおすすめできます。

 

気になる法律事務所の代表弁護士のツイートを読んでみる

法律事務所の質は代表弁護士の質に依存すると言っても過言ではないので、代表弁護士の人間性を図るために、ツイートやブログを探して読んでみるというのもお勧めです。

もちろん、ツイッターなどの表では良い人柄を装っていることもあるのですが、過去スイートまでさかのぼって調べてみると、変なことを言っていたり怪しいことを言っている可能性があります。

例えば、若手弁護士の内は低い給料で頑張るべきだとか、弁護士は長時間働くのが当然である、みたいな発言をしている代表弁護士を見つけたら要注意。

その法律事務所はブラックである可能性が非常に高いと言えます。

また、代表弁護士が、自己の思想や独自の考えをツイートしていたりする場合も注意が必要です。

その代表の下で経営されている法律事務所に入ると、代表弁護士の思想を押し付けてくる可能性が高いです。

ツイート等を読んでも、代表弁護士がやばいのかどうかはなかなか見定め難いですが、「ん?」と疑問を持ってしまうような発言が見受けられる場合には、ブラック法律事務所の可能性が高いかもと注意を払っておくのが良いですね。

自分の内定先がブラック法律事務所であると判明した(あるいは疑いが生じた)場合の対応

自分の内定先の法律事務所が、どうやらブラック法律事務所であると判明したとき、どのように対応するべきなのかということをお話しします。

結論から言うと、まずは他の事務所の内定を貰えるように就職活動をして、無事に内定が貰えたらそのブラック法律事務所の内定を辞退しましょう

法律事務所は早い段階で内定を出すことが多いのですが、任官・任検や他の事務所の内定を貰った等の理由で内定を辞退することもよくある話です。

なので、特に気にせずに内定を辞退してしまっても基本的には大丈夫です。

もちろん、入所日直前になって内定辞退となると、事務所規模によってはかなりの迷惑が掛かってしまうので、ブラック法律事務所と判明したら、できる限り早めに行動した方が良いです。

以下で、司法試験合格者や司法修習生におすすめできる就活サイトを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

法律事務所の就活に役立つおすすめサイトを紹介

司法修習生や司法試験合格者が就活のために法律事務所を見つけるのに役立つサイトがありますので、それをお教えしたいと思います。

下記のサイトを利用すれば、自分の希望に沿う法律事務所が見つけられます。

いずれも無料で使うことができますので、司法修習生や司法試験合格者はとりあえず無料登録をして、サイトに掲載されている法律事務所を眺めてみましょう

そのうえで、気になる法律事務所があれば、先輩弁護士に話を聞くなり、司法修習生同士で話をするなり、ネットで検索するなりして、ブラック法律事務所ではないか見定めると良いです。