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こんにちは
今回は、司法試験や予備試験受験生の中でも使用している人が多い問題集のシリーズ『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』について紹介していきたいと思います。
司法試験一発合格者の私自身、受験期には『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』で論点の確認等を行っていましたので、その経験から、本シリーズの良いところやイマイチなところなど、特徴と評価をまとめて書評を書いていきます。
司法試験受験生、予備試験受験生はもちろん、将来的に司法試験や予備試験の受験を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
Contents
『司法試験・予備試験 論文合格答案集 スタンダード100』の情報
今回紹介するのは早稲田経営出版の『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』です。
早稲田経営出版からは、このシリーズ以外にも司法試験関連の書籍が多数出版されています。
『司法試験・予備試験 論文合格答案集 スタンダード100』の特徴と評価
『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』は、司法試験や予備試験の過去問、オリジナル問題等を素材とした多問題型の問題集シリーズです。
「司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ」の科目一覧は以下の通り
・司法試験・予備試験 スタンダード100 憲法
・司法試験・予備試験 スタンダード100 民法
・司法試験・予備試験 スタンダード100 刑法
・司法試験・予備試験 スタンダード100 行政法
・司法試験・予備試験 スタンダード100 商法
・司法試験・予備試験 スタンダード100 民事訴訟法
・司法試験・予備試験 スタンダード100 刑事訴訟法
予備試験や司法試験の法律主要科目を全て揃えている感じでして、労働法等の選択科目はありません。
「司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ」の特徴としては、他の問題集と比較して非常に多めとなっている問題数にあります。
全ての科目、100問以上の問題を掲載していまして、主要論点については、その部分だけで5問以上も問題を用意していることもあります。
本シリーズの問題を一通り解くのは非常に骨の折れる作業となるとは思いますが、100問以上の問題を解くのですから、力が付くことは間違いなしですね。
各問題について、「問題→論点→答案作成上の注意点→参考答案例」が付いています。
また、司法試験や予備試験の過去問も掲載されているのですが、それらについては「出題の趣旨」と「採点実感」も載っています。
問題の長さは、司法試験や予備試験の過去問を除いて、基本的に1、2ページほどの短めのものとなっています。
かなり典型的な論点を扱っている問題が多いため、予備校の入門講座や学校の講義で基礎知識を身に付けた後に取り組むと良いかと思います。
その意味で、「司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ」は中級者向けの問題集になっていると評価できますね。
『司法試験・予備試験 論文合格答案集 スタンダード100』の良いところ
ここから『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』の良いところをいくつか書いていきます。
100問を超える豊富な問題数
『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』の一番の特徴は、100問を超える膨大な問題数です。
法学の問題集の多くは20問程度で、問題数の多い書籍でも40問ほど。
それと比較して100問以上も問題を収録している本シリーズ。圧倒的な問題数で論文演習の経験を積むことができます。
100問以上もあれば、各科目の論点もかなりカバーできるため、1周するだけでも十分なくらい網羅的に学習できます。
予備校の入門講座や大学の講義などで、法律の知識を一通り頭に入れた後に、本書(本シリーズ)を使用して、問題演習をするとかなり力が付くと思います。
合格者作成の参考答案例が付いている
『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』は表紙に「論文合格答案集」と記載されている通り、全ての問題につき、合格者が作成した参考答案例が1or2個付いています。
学者が作成した答案とは異なり、合格者が答案の書き方を参考にできるような形式で作成している答案が多いため、かなり実践的だと言えます。
また、後述の通り、司法試験・予備試験の過去問を収録しているため、合格者が本番でどのような答案を書いているのかという点を知ることができます。
合格者の答案を見ることは、本番での合格水準を把握するのに役立つため、司法試験・予備試験の合格を目指す受験生であれば是非ともやっておきたいところ。
本シリーズで、自分が本番で目指すべき答案のレベルを認識しておくと、取り組むべきことをうまく決めることができますね。
司法試験・予備試験の過去問も収録
『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』では100問以上の問題が収録されていますが、その中には、オリジナル問題の他に、旧司法試験・新司法試験・予備試験の過去問もかなり含まれています。
前述のように、旧司法試験・新司法試験・予備試験の過去問に対して、合格者の答案例が付いているため、過去問分析ができるとともに合格水準の答案の作成法も学ぶことができます。
本シリーズに収録されている過去問の数は非常に多いので、本シリーズの問題集を最後まで回すだけでも過去に問われた重要論点の多くに触れることができます。
司法試験や予備試験の合格を目指すなら、過去問の検討は必須事項になるため、本シリーズで問題演習をしつつ司法試験や予備試験の過去問に挑むことができるというのは大きなメリットですね。
『司法試験・予備試験 論文合格答案集 スタンダード100』のイマイチなところ
ここからは『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』のイマイチなところをまとめて書いていきたいと思います。
新司法試験とは異なる出題形式の問題もある
『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』には司法試験や予備試験の過去問だけでなく、本シリーズのオリジナル問題も掲載されています。
その中には、短めの事例問題や一行問題のようなものも含まれています。
一行問題のように具体的な事案とは離れた問題は、論点の理解を深める意味では取り組む価値はあると思いますが、長文の事例問題が出題される新司法試験対策には向かない問題形式です。
ですので、司法試験や予備試験の本番まで時間のある方は全ての問題にチャレンジするのも良いですが、もう本番まで時間がないような時期の場合には、本シリーズ収録の過去問など比較的長めの事例問題に取り組むというメリハリをつけた使い方が良いかと思います。
答案例の質に良し悪しが見られる
『司法試験・予備試験 スタンダード100シリーズ』の問題には全て合格者作成の参考答案例が付いているというのは、先にも述べた通り非常に魅力的なのですが、答案の質には少々良し悪しが見られます。
例えば、司法試験の採点実感でダメな表現と指摘されている「思うに」を使用している答案やあてはめの部分の記述が薄い答案など、改善する余地のある答案もあったりします。
本シリーズの答案例はあくまで合格者が作成した参考答案ですので、完璧な解答ではないという点は認識しておいたほうが良いでしょう。
本シリーズの答案例は合格するための最低限の水準の答案であると考えておくべきです。
本シリーズの答案例のレベルを目指しつつもさらにこれを自分なりに改善してみると力を付けることができるかもしれません。
『司法試験・予備試験 論文合格答案集 スタンダード100』はこんな人におすすめ
・とにかく大量の問題を解きたい人
・参考答案例付きの問題集を探している人
・基本論点を網羅した多問題式の問題集が好みの人
・司法試験、予備試験受験生