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2021版|法科大学院生に絶対おすすめな予備校講座【司法試験一発合格者が選ぶ】

(この記事はプロモーションを含みます。)

法科大学院生は当然ながら大学院の講義を受けながら司法試験の合格目指して勉強することとなります。

しかし、おそらく多くの法科大学院生は、大学院の講義だけではなく、予備校の講座も受講していると思います。

ただ、予備校の講座と言っても、近年は予備校の数も増えて、いろんな予備校講座が受講できる状況になっているため、どの講座がいいのか判断に迷う方もいると思います。

ですので、本記事では、司法試験に一発合格して弁護士として活動している私が、司法試験受験期の経験を踏まえて、法科大学院生におすすめできる予備校講座をまとめていきたいと思います。

気になる講座があれば、ぜひ公式サイト等で詳細をチェックしてみてください。

Contents

【未修コース】の法科大学院生におすすめな予備校講座

 

【未修生】の場合は予備校の入門コースがおすすめ

まず、未修コース1年目の法科大学院生におすすめしたいのは、各予備校が用意している入門講座の内のいずれかを選択して受講することです。

法科大学院生(未修生1年目)の場合、法学部以外からの出身の方が多いと思います。

このような初学者段階にある未修生の場合、まずは法学の基礎知識を効率的に頭に入れる必要がありますが、法科大学院の学習内容のみでは、学部で法学を4年間学んできた既修生に追いつくことは困難です。

既に法学知識を有する既修生に追いつくために、予備校の入門講座を利用して、映像授業でガンガン知識を入れていくのが効率的な学習になると思います。

 

【未修生】におすすめな入門講座

法科大学院未修生におすすめしたい予備校の入門講座を紹介していきたいと思います。

正直なところ、どこの入門講座を利用しても、司法試験に合格できるくらいの知識は確実に身につくと思いますが、個人的におすすめなのは下記の予備校の入門講座

資格スクエア約80万円
アガルートアカデミー約85万円
伊藤塾:約100万円以上

※上記は入門コースの受講に必要な費用の目安です。入門コースに含まれる講座の種類や内容は、予備校によって異なりますので、公式サイトで見比べてみることをおすすめします。

まず、資格スクエアについては、入門コースの価格が安い点と入門コースのセット内容が豊富でお得な点がおすすめなポイントとなっています。

アガルートアカデミーについても、資格スクエアと同じように低価格で豊富なバリエーションの講座がセットになった入門コースを提供しています。

アガルートアカデミーでは、「論証集の使い方講座」や「答案の書き方講座」等、オリジナルの講座があるのも特徴的ですね。

一方で、資格スクエアアガルートアカデミーとは異なる特徴を有するのが、伊藤塾の入門講座です。

伊藤塾の入門講座は、短答知識まで盛り込んだ詳細かつ大量のインプット講座という特徴があります。

他の予備校とは一線を画するほど、伊藤塾の入門講座(インプット講座)の講義時間は多く、非常に丁寧な講義内容が多くの受講者を獲得している要因になっています。

ただし、入門講座が100万円を超える価格で提供される点講義時間が長すぎて消化に時間がかかる(負担が大きい)点が伊藤塾のデメリットとしてあります。

司法試験・予備試験の予備校界では受講者数が一番多いので、講座価格が100万円以上と高額でも信頼性の高い最大手予備校を選びたいという方には伊藤塾の入門講座がおすすめできます。

コスパ重視 → 資格スクエアアガルートアカデミー
信頼性重視 → 伊藤塾

 

 

 

【未修生】入門講座以外のおすすめ講座

未修コースの法科大学院生におすすめしたい、入門講義以外の予備校講座をご紹介していきます。

入門講座はどこの予備校も50万円~100万円以上という高額での提供になっていますので、基礎知識は自分で基本書等で習得し、予備校講座は気になるものだけを補完的に利用したいという人は、ここから紹介するものを選んでみると良いと思います。

【アガルートアカデミー】『論証集の「使い方」講座』

論証集の「使い方」講座』は、アガルートアカデミーの講座の中でもトップクラスに人気のある講座です。

本講座は、他の予備校ではあまり見かけない、アガルート独自の講座。

論文答案を解く際に、受験生が必ずお世話になる論証集について、その使い方を解説するという内容です。

各科目の論証パターンについて、論証の意味の説明や絶対に答案で書くべきキーワードの指示等、初学者が論文答案を書けるようになることを徹底的にサポートしてくれます。

担当の工藤北斗先生は、『アガルートの司法試験・予備試験 合格論証集』という書籍を出版していますが、これは司法試験や予備試験の受験生で知らない人はいないくらい大人気の論証集となっています。

この論証集を用いて、工藤北斗先生が直々に、論証パターンを生かした答案作成術を指導してくれるので、論文試験で答案を書くことに困るであろう法科大学院の未修生などの初学者には強くおすすめできます。

また、完全な初学者ではなくても、論文答案を書くことに不安がある人であれば役に立ちますし、また、論証の解説があるため個々の論点の復習という活用方法もあります。

論証集の「使い方」講座

<料金>
32,500円(論証集あり)
20,500円(論証集なし)

 

 

【アガルートアカデミー】『論文答案の「書き方」講座』

論文答案の「書き方」講座』は論文答案を初めて書くという人に向けて、答案作成の方法を基礎から解説する講座です。

内容は「講義編」と「答練編」から構成されており、「講義編」では素材問題を使用して答案作成の思考過程を解説、「答練編」では論文問題の採点基準などの解説を通して実際に問題演習を行います(答案添削もあります)。

司法試験や予備試験の受験生にとって、論文試験は鬼門なので、本講座を通して早い段階で論文答案の書き方を身に付けておくと、かなり余裕を持った勉強になると思います。

おそらく、全く法律の勉強をしたことのなかった未修生の方は、法科大学院の定期試験で論文答案を書くことの難しさを痛感することになると思いますので、全然答案が書けないと悩んだ際には本講座の受講を考えてみると良いかと。

【既修コース】の法科大学院生におすすめな予備校講座

既修コースの法科大学院生あるいは未修コース2・3学年の法科大学院生の場合には、すでに各科目の基礎知識は一通り習得されているかと思います。

ですので、既修生は基本的には入門講座を受講するよりも、自分の知識レベルや得意不得意に応じて、各予備校の個別講座の中から自分に適したものを選んで受講するのがおすすめです。

というわけで、下で紹介する既修コースの法科大学院生におすすめな予備校講座の中から気になるものがあればチェックしてみてください。

【アガルートアカデミー】『総合講義100』

既修コースの法科大学院生には入門講座はそこまで必要性のあるものではないとは言いましたが、それでも基礎知識が頭から抜けてしまって学習し直したいという人はいると思います。

基礎知識をもう一度確認したいという既修生の方に非常に最適な講座が『総合講義100』です。

総合講義100』は入門講座の『総合講義300(入門講座・基礎講座)』の3分の1の時間で、基礎知識を総復習することができるインプット講座です。

合計100時間という短時間で、司法試験や予備試験の法律主要科目を総ざらいできます。

負担も大きくないですし、忘れかけていた知識を呼び起こすのにはピッタリな講座なので、司法試験や予備試験の勉強を一旦ストップした人や法科大学院の既修コースに入ったけど少し知識に不安がある人におすすめできます。

総合講義100

<料金>
142,000円(7科目)

 

 

【資格スクエア】『司法試験 秒速・完全パック』

司法試験 秒速・完全パック』は、資格スクエアの司法試験受験生向けの講座です。

司法試験の超上位合格者であり受験生から非常に人気かつ有名な予備校講師、加藤喬先生が担当しています。

司法試験 秒速・完全パック』は「秒速・総まくり」と「秒速・過去問コンプリート」の二つの講座がセットとなっています。

「秒速・総まくり」が各科目約20時間で論点や重要事項を総ざらいするインプット講座。
「秒速・過去問コンプリート」が新司法試験の主要法律科目の過去問を使用して、合計112問の過去問に対して、論点解説と答案作成法などを講義するアウトプット講座。

司法試験受験生の中でも受講生が非常に多い講座でして、とても分かりやすいという点と答案作成を強く意識して解説している点が高評価です。

加藤喬先生の講義では、各論点について、絶対に落としてはいけない事項やあてはめの仕方といった受験生にとって一番知りたいと思う答案作成上の注意点をダイレクトに解説しているのが人気の理由です。

加藤先生は答案の書き方を本当に細かいところまで丁寧に教えてくれるので、加藤先生の言うとおりに答案を書くだけでも合格答案の水準に乗ることができます。

 

【アガルートアカデミー】『重要問題習得講座』

重要問題習得講座』はアガルートアカデミーが提供している、問題演習講座です。

とにかく問題の数が凄まじく多いのが特徴的であり、合計450問もの問題を出題・解説しています。

1科目あたり平均約60問超の問題に触れることができ、答案作成→解説動画の視聴を行うことで、論文試験の思考過程や答案の書き方を徹底的に学習することができます。

旧司法試験・新司法試験・予備試験・法科大学院の入試等、主要な論文試験を工藤北斗先生が分析した上で、重要度の高い論点を集めて作られているため、問題の質が非常に高いです。

質の高い問題に大量に触れることで、論文対策を徹底することができるわけです。

当然、全ての問題につき答案例が付いていますので、テキストを読むだけでもかなり効果的な問題演習になります。

正直、伊藤塾や資格スクエア等、他の予備校と比較しても、これほど論点の網羅性が高く、クオリティも高いアウトプット講座はありませんので、インプット講座や大学の講義で基礎知識を頭に入れた人には、受講を強く強くおすすめします。

重要問題習得講座

<料金>
146,000円(7科目・添削あり)
98,000円(7科目・添削なし)

 

 

【伊藤塾】『論文マスター』

法科大学院の既修生におすすめな問題演習講座をもう一つ挙げるとすると『論文マスター』も非常に良いです。

おそらく伊藤塾をメインの予備校として選択した人であれば、『論文マスター』を受講している人も多いのではないかと思うくらいに人気のあるアウトプット講座

残念なところは、価格が高い点と講師が答案例を修正しながら講義をする点。

講座価格は、伊藤塾の『論文マスター』が7科目で約35万円なのに対し、アガルートの『重要問題習得講座』は7科目で約10万円なので、同じ問題演習講座でもかなりの価格差があります。

ちなみに、答案添削ありだと、伊藤塾の『論文マスター』は約50万円でアガルートの『重要問題習得講座』は約15万円です。

正直なところ、コストパフォーマンス的にはアガルートの『重要問題習得講座』の方がおすすめできます。

また、答案例を講師が作成していないため、講師が適宜修正しながら解説することもあるのですが、それならば最初から講師作成の答案例を載せた方が良いのでは、、、と思うこともあります。

このように、ちょっと残念だなと思うところもあるのですが、解説自体はすごく分かりやすいですし、旧司法試験の問題等を使用しているため、かなり質の高い問題演習ができるので、全体的にはおすすめできる講座ですね。

論文マスター

<料金>
495,800円(7科目・添削あり)
349,500円(7科目・添削なし)

 

 

【アガルートアカデミー】『司法試験 論文過去問解析講座』

司法試験 論文過去問解析講座』は過去の司法試験論文問題(平成18年~令和2年)を、工藤北斗先生が分析し、解説するという講座です。

司法試験の受験を控えた法科大学院の既修生は、どこかのタイミングで必ず司法試験の過去問を検討することになると思いますが、その際に非常に役に立つ内容となっています。

司法試験の出題趣旨や採点実感だけでなく、法学雑誌に掲載されている学者の解説等も分析したうえで、答案例を示してくれるため、かなりレベルの高い答案例を読むことができます

近年の過去問まで扱っているため、例えば憲法や刑法など出題傾向が変更された科目についても対応できる内容になっています。

司法試験の受験が近くなってきた人にはとてもおすすめできる講座なので、ぜひチェックしてみてください。

※また、『旧司法試験 論文過去問解析講座』や『予備試験 論文過去問解析講座』も同様におすすめできます。旧司法試験や予備試験で過去に問われた論点が司法試験で再出題されることもあるので、旧司法試験や予備試験に取り組むこともかなり効果的です。もちろん、予備試験の受験を考えている人にとっては、よりおすすめできますね。