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こんにちは
以前もツイッター(@AAA_law_A)や下記の記事で報告させて頂いたように、私は令和元年の司法試験に一発で合格することができました。
そんな私がよく質問される事項の一つに、「予備校は利用していたのか?」というものがあります。
確かに、司法試験の合格を目指している方にとっては、予備校を利用するかどうかというところで迷いが出ることはあると思います。私も予備校が必要なのかという疑問を覚えたことがあります。
また、予備校を利用する場合でもどの予備校を利用するのがいいのか、というところも悩ましいところです。
そこで、この記事では私が司法試験合格までに利用した予備校講座を紹介していくとともに、私が法律予備校の講座受講について思っていることを簡単にまとめていきたいと思います。
これから司法試験の合格を目指す方や司法試験の受験を考えている人には、ぜひ本記事の内容を参考にしていただければと思います。
Contents
司法試験一発合格者が実際に利用していた予備校講座
まずは、私が実際に利用していた予備校講座についてまとめていきます。
【入門講座】伊藤塾 塾長コース
まずは入門講座ですが、私が利用していたのは伊藤塾の入門講座です。
より詳しくいうと、「司法試験 入門講座 法科大学院1年合格コース」という講座を受講して、その中の伊藤真塾長が担当されているものを受けていました。
そもそも、なぜ伊藤塾の入門講座を選んだのかと言いますと、私が入門講座を受講した学部時代にはまだ資格スクエアやアガルートアカデミーといった格安のオンライン予備校がそこまでメジャーではなく存在を知らなかったからです。
今から考えると「講座価格や講座の内容的には資格スクエアやアガルートアカデミーの方がコスパが良かったなぁ」と感じているのですが、当時はとにかく最大手の予備校を選んでおこうと思っていたということです。
結果的には、法科大学院に合格することもできましたし、司法試験も一発で合格できたので伊藤塾の講座で起訴知識を習得できたのは良かったとは思いますが、やはり金額を考えると多少の後悔が、、、
今から一から司法試験の勉強を始めるとするなら、私なら金額面を考慮して資格スクエアかアガルートアカデミーの入門講座を受講します。その上で、もしも余裕があるなら各予備校の論文講座や司法試験過去問講座の中からいくつか受講すると思います。
司法試験を受験した者としての一意見として、参考にしていただければと思います。
なお、伊藤塾、資格スクエア、アガルートアカデミーについて、良い点やイマイチな点をまとめた記事を下記の通り用意していますので、予備校の入門講座等の受講を考えている方はそちらを参考にしていただければ失敗のリスクを減らせると思います。
【論文対策】アガルートアカデミー『重要問題習得講座』
次に、論文対策としてアガルートアカデミーの『重要問題習得講座(7科目)』を受講していました。
こちらは、法科大学院に進学した後で受講したのですが、とにかく論文対策(論点抽出とか答案作成)に不安を覚えていたので、答案例も付いていて解説もある『重要問題習得講座』という感じです。
得意科目の刑法はそこまで利用しなかったのですが、当時苦手としていた商法・行政法・民法・民事訴訟法にはひっじょうにお世話になりました。
それらの科目の答案作成能力は重要問題習得講座での獲得がメインとなっていました。
市販の問題集や参考書も使用していたのですが、それらは主に知識のインプットとして使っていまして、答案の形式面や論述面は主に重要問題習得講座(それと、合格論証集)で確認していました。
私は、ロースクールの定期試験直前や司法試験論文試験の直前は、重要問題習得講座のテキストの答案例を読み返して、不安な部分の論述を確認していました。
使い方は人それぞれだと思いますが、私の場合は上記のように講座の解説動画だけでなくテキストも使い込んだという感じです。
問題数も多く内容も豊富ですし、通説・判例に従って作成されているという使いやすさもあるので、個人的には論文試験対策の予備校講座としてはかなりおすすめできます。講座価格的にも、伊藤塾の論文対策講座よりもかなり安い点がかなり魅力ですね。
【全国模試】辰巳法律研究所 全国公開模試+総択(2回)
次に、模試関連ですが、私は辰巳法律研究所の全国公開模試を司法試験前の3月頃に受験いたしました。
TKC(伊藤塾)も同様に3月頃に全国公開模試を行なっていたのですが、最終的には辰巳法律研究所の方を受験しました。
正直、TKCの全国模試の方が金額的には安かったのですが、TKCの方が模試の時期が2週間ほど早かったので「もう少し力を付けて受験したい」と考えた私は辰巳法律研究所を選びました。
両方受験する方もいたと聞きましたが、個人的には全国模試はいずれか片方だけ受験すれば良いのではないかと思います。金銭的にも片方のみの方が良いかと。
友人と異なる方を受験して、どの論点が出題されたのかといった情報を交換することもできますし、個人的に模試は本番と同様の条件で時間配分などを確認するためのものだと思っていますので、片方で本番の感覚を掴めば十分だと思います。
なお、私は全国公開模試+総択(2回)を受験しました。
これは、全国公開模試(本番と同様に5日かけて論文試験と短答試験を行う)に加えて、2回分の総択(短答試験だけの模試)が付いているというものです。
私の場合は「短答足切り」が怖すぎましたのでこちらを受験しましたが、短答に不安を感じない人は受験する必要ないと思います。全国公開模試だけで足ります。
利用しなかったが、利用を考えた予備校講座
ここから、少しではありますが実際に利用することはなかったけど、受講を考えた予備校講座を紹介したいと思います。
【アガルートアカデミー】『司法試験 総合講義100』
まず最初は、アガルートアカデミーの『司法試験 総合講義100』という講座です。
こちらは、中級者以上向けのインプット講座となっていまして、短時間で各科目の重要知識を総ざらいできるのが特徴です。
『司法試験 総合講義300(入門講座・基礎講座)』というのがアガルートの入門・基礎講座となるのですが、この入門講座を中級者以上向けに変化させたようなものですね。
私は、ロースクール進学後に、自分の知識不足への不安から『司法試験 総合講義100』の受講を考えたのですが、最終的にはインプット面は基本書や問題集を読み込むことで知識を詰め込めば良いと思い受講をやめました。
その代わりに、先に紹介した『重要問題習得講座』を受講したという感じです。
【アガルートアカデミー】『旧司法試験 論文過去問解析講座』
次は、アガルートアカデミーの『旧司法試験 論文過去問解析講座』です。
こちらの講座は、本当に司法試験の直前まで受講を迷いに迷いました。
旧司法試験の問題は良問揃いですし、司法試験考査委員の方が作られた問題なので、現在の司法試験にも通じるものは少なからず存在するはずだと思ったからです。
実際に、こちらの講座を受講していたという人も見かけますし、その評判を聞いてもおすすめする声が多く存在しました。
私自身、司法試験の対策として旧司法試験の問題を解いてみることは多くあったのですが、解説されているものが少なくて勉強しづらかったという経験があります。(例えば、民事訴訟法を藤田先生の『解析 民事訴訟』で勉強するとかがありました)
旧司法試験の解説あり・解答例ありの『旧司法試験 論文過去問解析講座』はかなり魅力的だったのですが、結局、私の中では演習講座は『重要問題習得講座』との二択となりそちらを受講したので、本講座は受講せずに終わりました。
金銭面を気にせず好きな講座を受講できるのであれば、アガルートの『旧司法試験 論文過去問解析講座』は確実に受講していたと思います。
【資格スクエア】『秒速講座(加藤喬先生)』
次に、資格スクエアから提供されている『秒速パックプラン』という複数講座のセットプランも受講を考えました。
こちらは、司法試験受験生の中でも支持率が非常に高く有名な予備校講師の加藤喬先生が担当されているもので、『秒速・総まくり講座』と『秒速・過去問コンプリート講座』がセットになったものです。
前者がインプット(論文試験で重要な論点や判例を短時間で確認する講座)で、後者がアウトプット(司法試験の全過去問を使用した演習講座)です。
加藤喬先生の講座という点も魅力でしたし、司法試験の全過去問を解説されていてさらに司法試験上位合格の加藤先生が答案例まで作成されているというのが私の心を惹きました。
最終的には金銭面などを気にして受講を断念したのですが、ほぼ受講寸前のところまで心は揺れていました。
受講した方の声もかなり良い評価が多かったですし、加藤喬先生は本当に法律知識も受験知識も教え方もピカイチの一流予備校講師なので、経済面で余裕があるのであれば受講を強くお勧めします。
予備校講座の受講について、個人的な考え
最後に、予備校講座の受講について、私が司法試験を終えて思ったことを簡単にまとめておこうと思います。
これから司法試験の受験を目指す人は、ぜひ参考にしていただければ良いかなと思います。
入門講座はコスパの良いものがおすすめ
まず、入門講座についてですが、伊藤塾・辰巳法律研究所・LEC・資格スクエア・アガルートアカデミーというように各予備校が初学者向けの講座を用意しています。
個人的には、初学者が法律の学習を始めるのであれば、入門講座はコスパを重視して考えるのが良いと思います。
伊藤塾やLECのように大手で信頼性もある予備校ももちろん候補には挙がると思いますが、それよりも最近人気が急上昇していて受講生も増えている資格スクエアやアガルートアカデミーの方がコスパ的には良いと思います。
大手の法律予備校となると100万円を超えるような受講料が必要になるところがまずネックですし、講座の内容も資格スクエアやアガルートアカデミーの方が豊富に取り揃えられていたりします。
ライブ講義ではないとか自習室を使うことができないというオンライン予備校特有のマイナス点はあるのですが、その点に目を瞑れるのであれば大手よりも講座価格が安く講座内容も豊富なオンライン予備校がおすすめです。
各予備校の基礎講座を受講する際の目安となる費用を下記に示しておきますので、ご参考にしてください。
・伊藤塾: 約100万円〜
・資格スクエア: 約80万円 or 50万円
・アガルートアカデミー: 約70万円〜
・LEC: 約100万円〜
※上記価格で受講できる講座の内容は、各予備校により異なります。セット価格で受講できる講座の内容は、各予備校の公式サイトから確認してみてください。
入門講座以外は、自分の学習の進捗具合に応じて課金
入門講座以外の講座については、自分の学習の進み具合を見ながら必要があれば受講するくらいで良いと思います。
例えば、論文試験に不安を感じているとか答案の書き方がイマイチ掴めないのなら、アガルートアカデミーの重要論点習得講座や伊藤塾の論文マスターなどの論文対策講座を受講することを考えても良いかもしれません。
人それぞれ学習の進み具合や得意不得意は異なると思いますので、自分の学習に必要と思ったものだけを受講するのが良いと思います。
予備校講座の受講については個人的には、入門講座+論文対策講座+全国模試、という組み合わせで十分だと思いますが他のものも気になる場合には、一度公式サイト等で講座内容を確認してみるのもありですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。予備校選びや講座の受講に悩んでいる方の参考になっていれば幸いです。何かご質問等あれば、ツイッター(@AAA_law_A)のDMにでも送って頂ければお答えしたいと思います。