法律学習

法律科目のおすすめな勉強順番は?!〜法律初学者が効率よく勉強するために〜

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こんにちは

よく法律の勉強を始めたばかりの人から、「どの法律から勉強すればいいのか?」という質問を受けます。

確かに、法律の勉強順は初学者にはあまりよく分からないところかもしれません。

私も、最初に法律の勉強を始めた時は、何から勉強していいか悩んだものです。

そこで、今回は法律初学者が迷わないように、法律科目の勉強順番について書いていきたいと思います。

ぜひ最後まで読んでください。

何から勉強すればいいのかわからないという悩みを払拭し、迷いなく法律の勉強を始めましょう!!

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Contents

法律を勉強する順番はいろんな観点から考えられる

まず、司法試験や予備試験では、憲法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法、商法、行政法、という7科目を勉強する必要があります。

 

独学で勉強しようと思っている人も予備校で勉強しようと思っている人も、基本的に勉強しないといけないのは上記の7法なので、この7法に絞って勉強順のオススメを書いていきたいと思います。

 

法律の勉強順はいろんな要素から決めることができます。

 

自分の思う通りの順番で勉強するのもアリですが、それでは効率が悪い場合があります。

 

効率よく進めるための勉強順をはいくつかの指針から考える必要があります。

 

でも、勉強順について考えていくと、結局法律の勉強順の大枠はほとんど自動的に決まってしまいますので、あとは結構自由に決められたりもします(笑)

 

ぜひ、これから法律の勉強を始める法律初学者の方は以下の勉強順を参考にしてみてください。

 

「グダグダと書いてあるのを読むのがめんどくさい!!」「結論だけ教えろ!!」というせっかちな方は、最後の見出しの”法律の勉強順についてのまとめ”だけ読んでください(笑)

実体法から手続法の順番で勉強する

法律には実体法手続法というのがあります。

 

例えば、民法や刑法などの法律関係の内容を決定するような法律が実体法、民事訴訟法や刑事訴訟法などの実体法で定まった法律関係の内容を実現するような法律が手続法です。

 

そして、実体法と手続法の勉強順は、まず実体法から勉強して、その後に手続法を勉強するべきです。

 

なぜなら、手続法は実体法の知識を前提とした部分が多く出てくるから、実体法の方がイメージしやすいから、手続法は細かい知識が多くてつまらないことが多いから、といった理由によります。
学部の授業でも予備校の授業でも基本的には、民法や刑法といった実体法から始まって、一通り勉強し終わったら民事訴訟法や刑事訴訟法の勉強が始まるという流れになっていると思います。

 

その方が効率的ですし、挫折する可能性も低くなるのでオススメです。

一般法から特別法の順番で勉強する

さて、実体法と手続法の他にも、法律には一般法特別法という区別があります。

 

ざっくり説明すると、一般法とは憲法、民法、刑法といった、普遍性のある適用範囲が広い法律で、特別法とは一般法よりもより特殊な事項について規律している法律だと思っていただければ大丈夫です。
(正確な定義を知りたい人は基本書等を参照しましょう)

 

7法でいうと
憲法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法の5つは一般法で商法、行政法は特別法だと認識していればとりあえず大丈夫だと思います。
※憲法に関しては最高法規で一般法とは言えないかもしれませんが、一応どちらに分類するかというと一般法だということでそうしています。

 

一般法と特別法の勉強順については、まずは一般法法を勉強してその後で特別法の勉強に入っていくのがいいです。

 

なぜなら特別法の勉強には一般法の知識が前提として必要になったりする場合があるので、効率的に勉強したいのであればまずは一般法の知識を身に付ける方がいいのです。

 

例えば、私法の一般法は民法なので、まずは民法を勉強してその後で特別法の商法(会社法)を勉強した方がスムーズに勉強できます。


興味のある科目から順番に勉強する

法律の勉強を考える際に大事なのは、興味のあるものから勉強していくべき、という点です。

 

法律の勉強って量が膨大だし、細かくて複雑だし、抽象的で難しいし、ということで挫折ポイントがかなりたくさんあるのです。

 

なので法律の勉強を挫折せずに継続してやり続けるために重要なのは、なるべく挫折しないように勉強していく、ということなのです。

 

挫折せずに勉強するために、なるべく興味のあるものを勉強していくべきです。

 

興味あるのなら挫折する危険性も低くなりますからね。

 

というわけで、私のオススメとしては、憲法、民法、刑法の中から一番興味のあるものを最初に勉強してくのがいいと思います。

 

同時並行で勉強していくのもアリです

多くの法律学習者は憲法、民法、刑法を同時並行で勉強していくことになると思います。

 

大学の学部授業も1年で憲法、民法、刑法を勉強して、2年から商法や訴訟法の勉強を始めるというパターンが多いと思います。

 

資格スクエアなどの法律予備校でもまずは憲法、民法、刑法から始まり、商法、訴訟法を経て、行政法をやるという流れが多いです。

 

憲法、民法、刑法についてはそれぞれ別々の分野の法律なので、同時並行で勉強していくことに支障はありません。

 

ただ、負担が重くなるというデメリットはあるので、とりあえず一つだけメインで勉強する科目を決めて、飽きた時に休憩として他の科目も軽く勉強してみるというスタンスでいいと思いますよ。

法律の勉強順についてのまとめ

結論として、
私のオススメする勉強順は
刑法、民法→憲法、商法→民事訴訟法、刑事訴訟法→行政法

の順番がいいと思います。

 

それぞれの興味や好みによって順番を前後させてもいいと思いますが、基本的に以下の流れは守った方がいいと思います。

 

民法→商法、民事訴訟法
憲法→行政法
刑法→刑事訴訟法

 

これらの科目については、後者は前者を前提としている部分が多い科目なので、前者を勉強してからじゃないとあまり理解できなかったりします。

 

なので、効率的に勉強していくのなら、上記の順番については守っておくのがオススメです。

 

そして、憲法、民法、刑法の中から自分が興味を持っているものを勉強していくのがいいと思います。

 

個人的なおすすめとしては、刑法が一番イメージしやすい科目なので最初に勉強するにはいいかと思います。

 

ただ理論的な側面が強い科目でもあるので、あまり抽象的な議論が好きじゃないという人は避けた方がいいかもしれません。

あと、刑法には総論と各論があるのですが、順番としてはまず刑法総論を勉強して刑法各論に移るという順番で勉強しましょう。

刑法総論では刑法の一般的理論を学んでいくことになるので、刑法各論の前提としてまず勉強する必要があります。

 

ちなみに刑法を勉強するなら基本書としては『基本刑法I―総論[第2版]』を使用するのがおすすめですが、いきなり学者執筆の基本書はハードルが高いと思うので、『刑法総論 第3版 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 1)』がさらっと読めて初学者には向いていると思います。

基本刑法』はレビューを書いているので読んでみてください➡︎【書評】おすすめな刑法の基本書〜『基本刑法I―総論』『基本刑法II—各論』〜

 

今は資格スクエアなど受講料の安い予備校も増えてきたので、自分で順番を決めて勉強するのがめんどくさいとか、一人で勉強するのが不安という人はチェックしてみるといいですよ。



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