司法試験・予備試験

司法試験に一発合格するための勉強の流れ|初学者~直前期まで段階別に説明

司法試験や予備試験の合格を目指して勉強する(勉強を始める)人の中には、「何を勉強すればいいのか」という疑問がわく方も多いのではないかと思います。

実際に、司法試験に一発合格した私自身、勉強を始めたての頃もある程度実力がつき始めた頃も、何を勉強すれば効率良く力をつけられるのか悩み続けていました。

司法試験が終わった後で自分のやってきたことを思い返すとともに、友人と勉強方法について話をしているうちに、自分の中で、効率良く実力をつける勉強の流れについて個人的に考えるところがありました。

そこで、本記事では、そんな私の経験などを踏まえて、司法試験(予備試験)に合格するための効率良い勉強の流れについて紹介していきたいと思います。

初学者~本番直前期まで、段階別におすすめの勉強内容をまとめていきますので、これから司法試験や予備試験の合格を目指すという人や今まさに勉強中という人は参考にしてみてください。

初学者段階の勉強内容

まずは、司法試験に合格するために、初学者段階での勉強内容についてまとめていきます

これから司法試験や予備試験の合格を目指して勉強を始めるという人は、ここで書く内容を参考にして勉強を進めてみてください。

入門講座で基礎知識をインプットする

初学者段階でまずやるべきことは、基礎知識を徹底的にインプットすることです。

いきなり問題を解こうと思っても、前提知識に欠けた状態だと何が論点か分からないので、全然力になりません。

そのため、一番最初に問題を解くための前提知識を頭に入れることが大切になります。

法学部生であれば1学年時の講義で指定される基本書を読むのもいいと思いますが、より効率的に知識をインプットするのであれば予備校の入門講座を利用した方がいいです。

基本書で法律の勉強をしたいという人に向けて、下記の記事でおすすめの基本書や参考書をまとめていますので、参考にしてください。

関連記事:【公開】司法試験の一発合格者が実際に使用していた基本書・参考書・問題集まとめ

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初学者におすすめの入門講座(法律予備校)

以下に、司法試験や予備試験の勉強を始めたばかりの人におすすめできる予備校の入門講座を紹介しておきます。

予備校選びに悩んでいる人は、ここで紹介する予備校の中から入門講座を選択すれば失敗することはないでしょう。

アガルートアカデミー

アガルートアカデミー近年人気が急上昇している法律予備校です。

アガルートアカデミーの予備校としての特徴は、低価格でバラエティに富んだ講座を受講することができる点です。

論証集の「使い方」講座』や『論文答案の「書き方」講座』など、アガルートアカデミー独自の講座も多数用意されていて、自分の得意・不得意に合わせて講座をピックアップすることができます。

それでいて講座の価格もそれほど高いというわけではないので、必然的に、司法試験や予備試験受験生からの人気を集めているのです。

アガルートアカデミーの入門講座(インプット講座)だと、『総合講義300(入門講座・基礎講座)』が初学者向けの構成になっているのでお勧めです。

ですが、初学者の段階であれば『総合講義300(入門講座・基礎講座)』を単品で受講するよりも、問題演習講座(アウトプット講座)や答案練習講座、短答試験対策講座などの他の講座もセットになっている『予備試験1年合格カリキュラム』というカリキュラム講座を受講した方が良いです。

下記にアガルートアカデミーの公式サイトのリンクを載せておきますので、参考にしてみてください

 

資格スクエア

資格スクエアもアガルートアカデミーと並んで司法試験や予備試験の受験生からの人気が急上昇している新興系の法律予備校です。

資格スクエアはオンライン講座の強みを生かした勉強システムを採用している点が特徴的です。

例えば、テキストを手元において動画を視聴するというのが普通の予備校のスタイルであるのに対して、資格スクエアではオンラインでテキストと動画の両方を見ることができる(オンラインテキストにはメモ書きやマーカーもできます)という感じです。

また、予備試験合格に必要な講座を網羅した『予備試験講座 合格フルパッケージ』というコースが人気なのですが、そのコースでは論文試験や短答試験のみならず口述試験対策まで含まれています

このようにオンライン講座の強みを活かした充実した講座を受けることができるメリットがあるのに加えて、大手予備校と比較して講座の価格が低くコスパが良いという点も魅力的です。

下記に資格スクエアの公式サイトのリンクを載せておきますので、参考にしてみてください

 

伊藤塾

最後に紹介する法律予備校は伊藤塾です。

伊藤塾は法律予備校業界の中でも特に受講生の数が非常に多い最大手予備校です。

伊藤塾の講座の特徴は、司法試験(予備試験)の各科目の合格に必要となる論文知識と短答知識を詰め込んだ大ボリュームの入門講座です。

他の予備校では試験に出題される可能性の高い重要論点等に絞って構成していることが多いのですが、伊藤塾では試験に出題される可能性のある細かい知識まですべてを網羅して丁寧に講義を行います。

なので伊藤塾の入門講座の内容をしっかりとマスターすることができれば、知識面では不安を感じることは少なくなるでしょう。

最近こそアガルートアカデミーや資格スクエアという若い予備校が人気を伸ばしていますが、まだまだ伊藤塾の利用率がナンバーワンだと思いますし、実績面でも圧倒的です。

もっとも、1点だけ残念なところを上げると、伊藤塾は他の予備校と比較して講座の受講料金が非常に高いです。

他の予備校が70万円~80万円で入門講座を提供しているところ、伊藤塾は100万円以上という講座価格なので、経済的な面でみるとかなり負担は大きくなります。

とはいえ、その分講義のボリュームが大きいですし、法律予備校としての信頼性も高いので、非常におすすめできる予備校と言えます。

下記に伊藤塾の公式サイトのリンクを載せておきますので、参考にしてみてください

 

初学者向けの問題集を解く

入門講座や基本書等によって一通り基礎知識を身に付けることができた人は、次に問題演習に進みましょう。

問題演習と言っても、初学者段階では短答試験よりも論文試験向きの問題集を解く方が良いです。

その理由は、司法試験では短答試験よりも論文試験の配点割合の方が圧倒的に大きく、論文試験の出来が合格に直結するため、できるだけ早めに論文対策に着手するべきだからです。

とはいえ、問題集の中には非常に難易度の高いものもあるのですが、最初から高難易度の問題集に挑むのは現実的ではないので、まずは初学者向けの軽めの問題集で事例問題に慣れるのが良いです。

下記の記事で、初学者、中級者、上級者にレベル分けをしておすすめの問題集を紹介していますので参考にしてください。

なお、もしも、予備校講座として入門講座と問題演習講座の両方が付いているコースを選んでいるのであれば、その予備校の問題演習講座を受講すれば大丈夫です。

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ロースクール時代の勉強

次に、法律の学習を一通りやってきて、各科目の論点や判例、学説などの基礎知識もある程度頭に入っているという中級者以上の方に向けておすすめの勉強内容を記載していきます。

主にロースクール2学年(既修コース1年時)くらいの実力がある人に向けた内容になります。

大量に問題演習をこなす

中級者段階になると、入門講座で獲得した基礎知識の使い方を意識した勉強が大切になります。

この段階で論文試験を受けると起きがちなのが、論点は分かるけど何を書けばいいのか思い出せないという状態です。

おそらく、ロースクール入試や学部の定期試験などの論文試験で多くの人がこのような思い出すことができずに答案を書けない状態を経験したことがあるのではないでしょうか。

このような失敗を防ぐために、ある程度基礎知識をインプットすることができたら、その後はひたすら問題演習を行うのが効率的に実力を上げるコツになります。

市販の問題集や予備校の問題演習講座などを通じて、大量の事例問題に触れると、次第に論文答案で書くべきことが分かるようになり、本番の試験でもスラスラ書くことができるようになります。

司法試験の過去問を分析(答案を作成)

ロースクールに入学してからは、問題演習をこなすとともに、司法試験の過去問分析も始めましょう

司法試験の過去問を解くのはもったいないと考えて、直前まで過去問分析をしない人がたまにいますが、それだと十分に検討が及ばず、結果的に対策不十分なまま本番を迎える危険があります。

できる限り時間のあるうちに司法試験の過去問分析をはじめて、問題の形式や問い方に慣れ、問題の傾向を分析しましょう

司法試験の過去問分析の際には、再現答案や参考答案例が付属している問題集(例えば『ぶんせき本』や『LIVE解説講義本』など)や予備校の過去問分析講座(例えば『司法試験 論文過去問解析講座』など)を利用するのがおすすめです。

その際には、自分で時間を図りながら答案を書いてみるとより効果的になります。

司法試験短答試験の対策

ある程度法律の知識をインプットすることができた段階で司法試験の短答試験対策も始めましょう。

おそらく短答試験の問題を解き始めた頃は全然解けなくてストレスが溜まると思います。

でも、そこで知識のインプットに戻るのではなく、問題集を何度も解き直した方が成長スピードは速いです。

逆に、短答試験の勉強は、最初の辛い時期さえ乗り越えてしまえば、徐々にクイズ感覚で楽になる上に、すぐに解ける問題が増えることで問題集の周回スピードも上がります

司法試験本番までまだ時間的余裕のある段階で、少しずつでもいいので、徐々に短答試験の対策をしていきましょう。

※短答試験合格のためのおすすめ勉強方法やおすすめの問題集は下記の記事で分かりやすくまとめていますので、そちらを参考にしてみてください。

関連記事:【司法試験受験生必見】司法試験一発合格者が実際に行っていた短答対策〜勉強法のまとめ〜

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司法試験直前期の勉強(2,3か月前)

最後に、司法試験直前期の勉強内容について書いていきます。

司法試験直前期になると、もう勉強の手を広げる時間的余裕はありませんので、とにかく即時効果の期待できる勉強をする必要があります。

論証パターンの暗記

司法試験直前期には、論証パターンの暗記が効きます。

論証パターンの暗記は、多くの時間を要しないのに、論文試験対策としての効果が非常に高いため、直前期のような時間のないときに非常におすすめです。

特に、典型論点の論証パターンを暗記できているか否かは、時間制約の厳しい司法試験で答案の出来に差がつく要素の一つになります。

論証を機械的に書けるような状態になれば、それだけ他の部分に時間をかけることができるため、全体的に答案の質が上がることになります。

最低限、基本的な論点はスラスラと論証をかけるような状態になるまで仕上げましょう

なお、論証パターンの暗記については『アガルートの司法試験・予備試験 合格論証集』や『趣旨・規範ハンドブック』が役に立つので持っていない人は手に入れておくことを強くおすすめします。

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判例の規範や定義などの暗記

論証パターンのほかに、判例や学説の規範、定義、理由づけといった暗記事項にも取り組みましょう。

判例や主要学説などの暗記事項についても、論文試験で書くことになる可能性が高く即効性のある勉強になります。

自分で判例や学説をまとめたノートを作成している人は、それを何度も何度も繰り返し読み直して、試験で確実に書けるように暗記しておきましょう

まとめノートをまだ作成していないという人で、司法試験まで時間的余裕のある人は、本番直前期に復習できるようにまとめノートを作成しておきましょう。

※まとめノートを一から作るのは時間がかかるので、参考書に判例や学説等の情報を書き込んで情報の一元化を図る方が効率的です。下記の記事でおすすめの参考書をまとめているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。

関連記事:【公開】司法試験の一発合格者が実際に使用していた基本書・参考書・問題集まとめ

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短答問題集をひたすら回す

司法試験直前期に絶対にやっておきたいことが、短答問題集の周回です。

司法試験の重要度的には、どうしても論文試験の勉強の比重が大きくなりがちですが、だからと言って短答試験対策を疎かにしてしまうと足元をすくわれる可能性があります。

短答試験対策突破のハードル自体はそこまで高いものではありませんが、そうはいっても落ちる人はいるので、最後まで油断しないようにしましょう。

また、論文試験では対策した問題が出るとは限らず、直前期の勉強の効果が発揮されにくいのに対して、短答試験では過去問から出題傾向が把握できることに加えて、過去問と同じ設問が出題されることも多いので、直前期でもかなり点数が上がります

論文問題の勉強が中心になるのは当然なのですが、短答試験の過去問集も毎日少しでも手を出しておいたほうが良いです。

※前でも紹介しましたが、短答試験対策の詳細については下記の記事で分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:【司法試験受験生必見】司法試験一発合格者が実際に行っていた短答対策〜勉強法のまとめ〜

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【注意】新しいことには手を出さない

司法試験直前期に一番気を付けなくてはならないのは、新しいことに手を出さないということです。

司法試験本番が近づくと、ついつい不安が先走ってあれもこれも勉強しようとしてしまいがちですが、新しいことを勉強してもすぐに身に付くものではありません。

むしろ、新しい知識を習得しようとすると、既知の理解とごちゃごちゃになってしまい、答案で変なことを書いてしまうリスクが生じます

本番直前期は、今まで勉強してきたことの復習だけにとどめて、新しいことを勉強するのは絶対に控えましょう。

【まとめ】自分のレベルごとに最適な勉強で司法試験の合格を目指しましょう

以上のように、司法試験(予備試験)の合格を目指すにあたり、自分のレベルに適した勉強をすることが非常に重要になります。

初学者段階では、基礎知識のインプットがメインになります。

中級者段階では、アウトプットの機会を増やすことが重要です。

司法試験直前期段階では、試験の得点に直結する即効性のある勉強をする必要があります。

このように、自分がどの位置にいるのかというのを考えて、やるべき勉強の内容を決めていきましょう。