書籍紹介(法律系)

司法試験一発合格者が短答対策におすすめな本を大紹介〜司法試験・予備試験の短答突破のための問題集など〜

(この記事はプロモーションを含みます。)

司法試験や予備試験には論文試験の他に短答試験というハードルもありますが、短答試験で躓いてしまう人もいます。

短答対策をしっかりとしなければ、司法試験や予備試験の合格は見えてこないのですが、短答問題集など、市販の短答対策本は多数販売されていて、どれを使用すればいいのか分からない人も多いかと思います。

司法試験一発合格者の私自身、短答試験に苦手意識を持っていた頃には、いろんな本に手を出してしまった経験がありますが、結果的に短答対策の観点からはそんなに多くの本は要らないと感じました。

そこで、本記事ではそんな私の経験も踏まえて、司法試験や予備試験の短答対策に使えるおすすめの本を紹介していきたいと思います。

司法試験や予備試験の受験を考えている人には非常に参考になる内容だと思いますので、本記事の内容を参考にして、短答対策の本を決めてみてください。

Contents

司法試験や予備試験の短答対策に必要な勉強について

司法試験や予備試験の短答試験で合格点を狙うための対策としての勉強法は、下記のようなものが必要となります。

・過去問演習
・条文を読む
・判例の確認

まず、過去問演習に関しては、司法試験や予備試験の短答試験では過去問と同じ出題(選択肢)が出されたり、同じ論点や知識が問い方を変えて出題されたり、同一の判例が何度も出題されたりということが良くありますので、過去問を解いておくだけでもかなりの範囲をカバーできるため、短答対策としては過去問演習が必須になります。

次に、条文については、特に民事系(民法)の短答試験では、条文文言がそのままの形で問われることも多いなど、条文知識が求められる出題があります。

また、憲法も統治機構の分野で、刑法も刑罰や刑法各論の一部の分野で、条文知識が問われることがしばしばあります。

条文知識を問う問題は条文を読むだけでも正答率がグンと上がりますので、短答対策としてやっておくべき勉強の一つといえます。

最後に、判例の確認ですが、判例知識は論文試験でも当然重要になるのですが、短答試験との関係でも、判旨がそのまま選択肢として出題されたり、判例の理解を問うような問題が出されたりしますので、点数を稼ぐために重要となります。

 

司法試験や予備試験の短答対策におすすめな本

それでは、ここから司法試験や予備試験の短答対策としておすすめできる本を紹介していきたいと思います。

過去問演習におすすめな本

司法試験・予備試験の過去問の演習におすすめな本は下記の通りとなります。

司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト』については、平成20年~令和元年までの司法試験・予備試験で出題された問題が各分野別にまとめて収録されている短答過去問集(問題集)です

かなりボリュームのある過去問集ですし、過去10年分以上の司法試験・予備試験の短答式の出題がそのままの形式で掲載されているため、本書を一冊やりきるだけでもかなり点数が上がるかと思います。

何度も何度も周回すれば、同じような問題が頻出しているのも分かると思いますし、過去10年分以上の問題を何回も解くことになり、大部分の分野の知識をカバーできるため、安定して良い点数をとれるようになります。

司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト』については、下記の記事で特徴などを詳細にまとめているので、そちらを参考にして頂きたいのですが、他にも『体系別短答式過去問集』等の過去問集がありますので、自分の中で気になる短答過去問集を1冊やりきるのがおすすめです。

関連記事:【書評】『司法試験&予備試験 全短答過去問パーフェクト』〜短答対策問題集はこれだけで十分〜

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もう一冊おすすめしたいのが『肢別本』です。

肢別本』は、『司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト』とは異なり、短答式の過去問がそのまま掲載されているわけではなく、選択肢レベルの一問一答形式で整理してまとめている問題集になります。

全体の問題の数は『司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト』よりも少ないのですが、旧司法試験で出題された問題(選択肢)も掲載されているため、かなり幅広い知識に触れることができるメリットがあります。

司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト』で司法試験や予備試験の直近の出題を確認しつつ、『肢別本』で旧司法試験の問題など細かい知識を補完するという短答対策がおすすめです。

弁護士志望A
(司法試験合格者)
弁護士志望A
(司法試験合格者)
私自身、司法試験の短答対策としてのメインは『司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト』と『肢別本』でした。この2冊を中心として、司法試験の短答過去問を何周もやり込んだのが短答試験合格のカギになったという実感です!
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条文知識の習得におすすめな本

条文知識を強化するのにおすすめな本は下記の通りとなります。

まず、『択一六法』はLECが出版している、条文と関連知識がセットでまとめられている参考書です。

条文と共に各条文に関連する判例や学説がまとめられているのと、司法試験(予備試験・司法書士試験・行政書士試験)で出題された知識についてはマークが施されているため、条文を確認しながら周辺知識を頭に入れることができます

判例六法』に関しては、普通の六法(『デイリー六法』や『ポケット六法』など)にプラスして条文に関連する判例が収録されている本になります。

勉強の途中で、条文を引きながら周辺判例を見ることも出来るので、非常に使い勝手が良く、司法試験や予備試験受験生の中でも使用している人が多い。

判例の確認は判例集を使用するのでも良いとは思いますが、軽く判例を確認する程度であれば『判例六法』のほうが条文と一緒に手短に確認できるのでおすすめです。

弁護士志望A
(司法試験合格者)
弁護士志望A
(司法試験合格者)
判例六法』は条文と判例がセットになっていてお得なので非常に人気ですが、学部試験では使用不可になっていることが多いですし、ロースクール入試や予備試験・司法試験で使用する六法は当然判例が掲載されていないものですので、普通の六法も持っておくべきです!
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判例の確認におすすめな本

最後に、司法試験・予備試験の短答対策として、判例の知識を確認するのにおすすめの本を紹介します。

判例の知識を確認するのに一番おすすめの本は、やはり判例集ですね。

判例百選』と『判例プラクティス』は、重要判例が豊富に収録されていて、各判例の解説も掲載されているため、判例知識を頭に入れるにはぴったりな本です。

判例百選』の方が、掲載判例数が若干少ない代わりに、解説のボリュームがあり、判例の理屈を深く理解するのに向いています

ただ、『判例プラクティス』の方が、掲載判例数が多く、解説もあっさりしていて短時間で多くの判例に触れるのに適しているため、短答対策として良いかもしれません。

いずれにせよ、これらの判例集を使用して判例知識を確認しておけば、司法試験や予備試験で出題される判例関連の問題で苦戦することは少なくなると思いますので、自分に合った判例集のいずれかを使用するのをおすすめします。

判例六法』については、先ほど紹介した通り、条文と判例を一体的に学習できるので、手元にあれば便利だと思います。

 

弁護士志望A
(司法試験合格者)
弁護士志望A
(司法試験合格者)
司法試験本番の会場では、『判例六法』で直前の確認をしている人も多くいました。『判例六法』にマークや書き込みをするなど情報を一元化すると、自分なりの良い教材が出来上がるので良いかもしれませんね!
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短答対策におすすめなアプリ

最後に、本ではなくなってしまいますが、司法試験や予備試験の短答対策に使えるアプリがあるので紹介したいと思います。

肢別本』(辰巳法律研究所)
『予備試験短答式問題集』(資格スクエア

これらは、司法試験や予備試験の過去問をベースとした問題集のアプリ版です。

通学途中の電車内等、ちょっとした時間で過去問の問題を解くことができるので結構役に立ちます。

肢別本』は先ほども紹介した短答過去問集がアプリバージョンになっているものですが、アプリ価格が結構高くて1科目3000円~4000円程します。

スマホさえあれば場所を選ばず『肢別本』で過去問演習できるので便利なのですが、コスト面が少々残念なところではあるかもしれません。

『予備試験短答式問題集』は資格スクエアという法律予備校がリリースしている予備試験の短答問題集アプリです。

こちらは資格スクエアにて無料会員登録すれば使用できるためコスト面では優れているのですが、『肢別本』ほど問題の数は多くはありません

無料で使用することができるのでとりあえず使うのもアリかなとは思います。

関連記事:【無料】資格スクエアから予備試験の短答問題アプリがリリース!無料会員登録で使える!!

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司法試験一発合格者の私が短答試験対策として使用した本を紹介

ここまでは、司法試験を受験した経験や他の合格者の評判から、司法試験の短答対策としておすすめできる本を紹介していきました。

ここからは、私が司法試験の受験期に短答対策のために実際に使用していた本を紹介していきたいと思います。

私が司法試験の短答対策として使用していた本をまとめると下記の通りとなります。

短答過去問
司法試験&予備試験 短答過去問パーフェクト
肢別本

条文知識
択一六法』(民法)
ポケット六法

判例の確認
判例百選』(民法・刑法)
判例プラクティス』(憲法)

その他
『予備試験短答式問題集』(資格スクエア

基本的には、短答過去問集を周回しながら短答プロパーの知識を頭に入れて、条文知識が足りないと感じたら『択一六法』等を使用、判例が分からないと感じたら『判例百選』等を使用、という形で学習を進めていました。

私は利用しませんでしたが、例えばアガルートアカデミーの『短答知識完成講座』や『短答過去問解析講座』のように、予備校が司法試験・予備試験の短答対策講座を提供していますので、苦手意識の強い方はそちらを利用するのもアリかもしれませんね。

私の短答対策の勉強法については下記の記事で詳しくまとめているので、そちらを参考にして頂けると、勉強の仕方を知ることができると思います。

関連記事:【司法試験受験生必見】司法試験一発合格者が実際に行っていた短答対策〜勉強法のまとめ〜

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【まとめ】司法試験・予備試験の短答対策は上記の本で十分

司法試験や予備試験の合格を目指して短答対策を行う際におすすめできる本は以上の通りとなります。

予備校の入門講座や基本書等で基礎知識を身に付けている人は、ここまで紹介したものを使用しておけば、司法試験や予備試験の短答試験で合格点(足切り回避)を十分狙うことができると思います。

本文で紹介した、私の短答対策の勉強法の記事も参考にしながら、司法試験・予備試験の短答突破を目指していただきたいですね。