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こんにちは
司法試験受験生なら選択科目を勉強する必要があると思うのですが、選択科目は憲法や民法などの法律基本科目と比較して、基本書や問題集の情報が少ないと思うこともあるかもしれません
私自身、司法試験受験期には「どの参考書がいいのだろう」ということを思いながら、いろんな書籍に手を出していました。
結果的には司法試験に一発で合格できたのでよかったのですが、あまり読む必要性を感じないようなものまで手を出してしまったので、ちょっと無駄な勉強が多かったかなぁと感じています。
そこで、今回は司法試験に一発で合格できた私がおすすめする労働法の基本書・参考書・問題集などをご紹介していきたいと思います。
司法試験で労働法を選択予定の方はぜひ参考にしてください。
Contents
労働法のおすすめ入門書
まずは、労働法のおすすめ入門書をまとめていきます。
【入門書】『プレップ労働法』
労働法を1から勉強する初学者におすすめな入門書の『プレップ労働法』を紹介します。
こちらは、これから労働法を勉強し始める方には非常にオススメの一冊です。
『プレップ労働法』の特徴は、非常にヨーモアに溢れた記述で、労働法の全体を軽めに解説している点です。
法学の書籍は、入門書・基本書問わず、ほとんどかたくて抽象的な表現で解説されているため、読むのがかなり苦痛だったりします。
そんな法学書の中で、『プレップ労働法』はかなり柔らかい表現で説明しているため、全く労働法を勉強したことのない初学者の方でも読むのにあまり苦痛を感じません。
入門書なので、これだけで労働法は完璧になるとか、すぐに問題を解けるようになるわけではありませんが、労働法の基本的な部分をなんとなく頭に入れることはできます。
『プレップ労働法』は初学者が労働法の全体像を素早く挫折することなくざっと頭に入れるのに最適なので、これから労働法の勉強を始める方は読んでみることをおすすめします。
労働法のおすすめ基本書
次に、労働法のおすすめ基本書をご紹介していきたいと思います。労働法を本格的に勉強することになると、基本書は必須になると思いますので、自分の好みに合うものを選びましょう。
【基本書】『リーガルクエスト労働法』
まずは、個人的には労働法の基本書の中で1番おすすめできる『リーガルクエスト労働法』を紹介します。
『リーガルクエスト労働法』は数ある基本書の中でも、労働法の各分野についてかなり簡潔に解説されているものでして、非常に読みやすくて人気の書籍です。
基本書とはいえ、それほどボリュームが多いわけではないので、それほど大きな負担を感じることなく通読することも十分できます。
あと特徴的なところとして、重要論点の解説部分についてはコラム形式で判例の紹介が豊富になされています。
重要判例は一通り触れられていますし、ちょっと細かい裁判例も解説の中で出てきますので、判例の考え方を中心に学習できます。
このあとで紹介する『菅野労働法』も司法試験受験生の労働法選択者の中で人気の基本書ですが、それとの対比だと、解説があっさりしたものが好みの場合は『リーガルクエスト労働法』を選ぶのがおすすめです。
※『リーガルクエスト労働法』については別の記事で特徴や評価を詳しくまとめていますので、ぜひそちらの記事も参考にしていただければと思います。
【書評】『リーガルクエスト労働法 第3版』〜簡潔で読みやすい基本書〜
【基本書】『菅野労働法』
もう一冊、労働法の基本書の中でおすすめのものを紹介すると『菅野労働法』が挙げられます。
『菅野労働法』は、とても重厚で詳細な解説が特徴の基本書です。
かなり分厚くヘビーな本なので、読むのはかなり骨が折れるため通読向きとは言えません。
なので、『菅野労働法』を使用するのであれば、通読よりも辞書的な使い方の方が良いと思います。
読み応えがありすぎる基本書なのですが、それに見合うだけの情報量がありまして、労働法で分からないことがあれば『菅野労働法』の該当箇所を読むのが一番です。
なお、著者の菅野和夫先生は労働法の権威といっても過言ではないほどの学者。
それゆえに、信頼性は抜群で、司法試験受験生の中でもかなり使用率の高い基本書となっています。
労働法のおすすめ問題集
ここからは、労働法のおすすめ問題集を紹介していきます。
【問題集】『事例演習労働法』
まず紹介する労働法のおすすめ問題集は『事例演習労働法』です。
『事例演習労働法』は短めの事例問題が大量に出題されている多問題型の問題集です。
司法試験受験生で労働法選択者なら使用するだろうと言えるくらいに、多くの人が使用したことのある人気の一冊。
比較的基本的な問題もあれば、少し発展的な問題もあり、かなりバランスの良い内容となっています。
多くの問題が扱われているため、同一論点の出題もありまして、頻出論点に何度も触れられるメリットがあります。
ただ、解説がかなりあっさりしているので、読むのは楽ですし周回向きなのですが、やや説明不足感のある解説となっています。
なので、しっかり理解するために基本書で該当論点を確認したり、自主ゼミを組んで問題を解いたりなどの工夫が必要となるかもしれません。
なお、後ほど紹介しますが、資格スクエアなどで予備校講師として活躍している加藤喬先生が『事例演習労働法』を利用した講座を提供していますので、そちらを受講するというのもアリかもです。
かなり評判の良い講座ですので、興味のある方は一度チェックをしてみると良いでしょう。
※『事例演習労働法』については下記の記事で特徴や評価を詳しくまとめていますので、ぜひそちらの記事も参考にしていただければと思います。
【書評】『事例演習労働法 第3版』〜司法試験受験生に定番の労働法問題集〜
【問題集】『労働法演習ノート25問』
もう一冊、労働法のおすすめ問題集を紹介しますと『労働法演習ノート』が良いと思います。
『労働法演習ノート』は、『事例演習労働法』とは全く異なり、かなり長文の問題が出題されている問題集です。登場人物も多く、少々複雑ではあります。
問題は頻出かつ重要論点を中心に扱っており、少々難しい論点については発展問題として出題されます。(ただし、発展問題には解答例がない。参照判例が記載されているだけなので、自分で勉強するしかない)
解説もかなり丁寧になされていて、各論点ごとに下級審裁判例にも触れながら説明しています。
特徴的なのは、各問題の解説の最後に参考答案例が付されていて、自分で答案を作成した際に答え合わせができる点です。
答案例が付いている問題集は(特に労働法では)少ないですし、それだけでも司法試験受験生にはかなりおすすめできます。
※『労働法演習ノート25問』については下記の記事で特徴や評価を詳しくまとめていますので、ぜひそちらの記事も参考にしていただければと思います。
【書評】『労働法演習ノート』〜解答例付きが魅力な労働法問題集〜
労働法のおすすめ参考書
次に、労働法の試験を受ける上で役立つ、おすすめの参考書を紹介します。
【参考書】『司法試験論文対策 1冊だけで労働法』
労働法の参考書では『司法試験論文対策 1冊だけで労働法』が非常に有益でおすすめの一冊となっています。
『司法試験論文対策 1冊だけで労働法』は、司法試験労働法選択者には必携の参考書。
実際、司法試験合格者の私も使用していましたし、ロースクールや司法試験本番の会場でも『司法試験論文対策 1冊だけで労働法』を持っている人が非常に多く、とても人気があります。
労働法の各論点がまとめられていて、それぞれにつき判例の立場が簡潔に明示されています。
ですので、論点ごとの判例の結論や規範などとその理由付けをパッと確認できるというメリットがあります。
『趣旨・規範ハンドブック』という辰巳法律研究所から出版されている予備校本があるのですが、それの労働法バージョンみたいな感じです。
なお、巻末には各年度の司法試験労働法の問題が収録されています。これも、解説と解答例が付いているので、過去問検討の際に非常に役立ちます。
司法試験労働法選択者には絶対に持っておいていただきたいおすすめの書籍です。
【その他】労働法のおすすめ講座など
ここから、労働法選択者におすすめできる書籍以外のものを紹介していきたいと思います。
【予備校講座】『労働法1位が作った労働法速修テキスト講義』(BEXA)
予備校講座の中で紹介したいおすすめのものは資格スクエアなどの予備校で講師をしている加藤喬先生がBEXAにて提供している『労働法1位が作った労働法速修テキスト講義』です。
こちらの講座は、司法試験で労働法の1位になった加藤喬先生が直々に作成している労働法の講座でして、受験生の中でもかなり受講している人が多いものです。
とにかく評判が高くて、受講している人に話を聞くと、絶賛の声が非常に多いです。
講座の内容を具体的にいうと、「労働法速修テキスト講義」「労働法論証集講義」「労働法過去問完全攻略講義」「事例演習労働法解説講義」という4つの講座からなっています。
それぞれ別々に受講することもできますし、まとめてセットで受講することもできます。
法科大学院生の場合は、大学院で労働法の授業を受けることができますので、それほど必要性は大きくないかもしれません。
一方で、予備試験ルートで司法試験を受験する人は学校で労働法を勉強する機会もないので、本講座を利用して学習していくのがおすすめです。
正直、独学だとかなり効率悪いので、労働法で点数を取りにいきたいのであれば、本講座の受講を考えてもいいと思います。
『労働法1位が作った労働法速修テキスト講義』の詳細については、ぜひBEXAの公式ページにて確認してみてください。