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こんにちは
今回は、社会人が司法試験や予備試験に合格するために、どんなハードルがあって、どのようにその壁を乗り越えることができるのか、という点について記事にしたいと思います。
私自身は令和元年の司法試験に一発合格できたのですが、他の合格者とお話しする機会も沢山ありまして、その中には社会人受験生も多くいました。
そのような社会人で司法試験や予備試験の合格を目指した方々から、社会人受験生にとって大事なことを色々聞くことができましたので、これから弁護士等を目指そうと思っている社会人の方のお役に立てればと思い、まとめておきたいと思います。
社会人から司法試験・予備試験を受験される方には非常に参考になると思いますので、ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。
Contents
社会人が司法試験・予備試験に合格するのが難しい理由
社会人からの司法試験・予備試験合格のハードルが高い理由として、大きくまとめると以下のような理由があると思われました。
・勉強時間の確保が難しい
・法科大学院生など、法教育を受けた学生と勝負することになる
・仕事後に勉強する気力が湧かない
これから一つずつ説明していきます。
勉強時間の確保が難しい
社会人受験生が司法試験や予備試験を受験するうえでの一番の悩みの種は、おそらく勉強時間の確保が難しいことだと推察されます。
普通のサラリーマンであれば、少なくとも平日は1日8時間以上働いていると思いますし、仕事の準備や通勤の時間も合わせると、実質的に勉強に使える時間は数時間程度になるのではないでしょうか。
普通に社会人をしていると、多分、平日は2~3時間、休日は10時間以上、というのが確保できる勉強時間の最大だと思われます。
学生が司法試験の勉強をするとなれば、やろうと思えば平日休日関係なく1日10時間以上を勉強に費やすことが出来ますし、法学部や法科大学院に通っている場合には、学校で法律の学習をする機会もあるので、さらに勉強時間が増えます。
このように、自由に勉強できる学生と勉強時間に制限のある社会人受験生では、司法試験合格のハードルも結構変わるのも当然という印象。
学生のように沢山の勉強時間を確保できない点が社会人受験生の一番のハンデになるのは間違いないかなと感じます。
実際、社会人からの司法試験・予備試験合格者にお話を聞いても、やはり勉強時間の少なさを難しいポイントとして挙げる声が多かったですね。
法科大学院生など、法教育を受けた学生と勝負することになる
上記の点とも関係しますが、社会人受験生のツライところとして、法律の教育を受けている学生と勝負することとなる点でハンデが大きいという点があります。
前述したように、そもそも勉強時間の面からしても社会人受験生のほうが限界があるのは間違いないです。
その他にも、たとえば、学生ならロースクールや学部で科目ごとに学者から直接指導・講義してもらえますし、大学施設(図書館やPCルームなど)を利用して学習に集中することもできます。
社会人受験生は勉強環境を整えるのも難しいと思いますし、予備校を利用したり夜間ロースクールに通わない限りは、基本的に自分で学習していかなければなりません。
このように、司法試験受験の観点からすると社会人という立場はいろんな面で不利な状況にあるのは間違いないですから、いかにして学生との学習環境の差を埋めるのかというのが社会人が司法試験・予備試験に合格するためのカギになるでしょう。
とはいえ、社会人というだけで全ての面で学生よりも不利であるというわけでもなく、有利に働く面もあります。
例えば、会社法は企業内で働いていた人(特に法務関係)のほうが、判例の事案を読んでイメージしやすかったりはすると思います。
不動産関係の仕事をしている社会人の場合には、民法の理解がしやすいということも考えられるでしょう。
このように、社会人の仕事内容が司法試験や予備試験で学習する内容と関連性がある場合には、何も経験のない学生よりも理解が早いということもあり得る点で有利とも考えられるわけです。
ただ、全然関係ない分野で働いている場合には、社会人経験が有利に働くことは少ないかもしれませんね。
仕事後に勉強する気力がない
社会人受験生の司法試験や予備試験受験が難しい点の一つとして、仕事後に勉強するほどの気力が残っていない、というのもあり得ます。
1日8時間以上も働いているのですから、仕事後は体力的にも精神的にもかなり削られている状態が多いと思われます。
そんな中で、法律の学習をするというのは、正直かなりきついと、、、
この記事を書いている私自身社会人経験が多少あるのですが、やはり仕事から帰った後は「ゆっくりしたい」という気持ちが強くて、とてもとても勉強するような気持ちにはなれませんでした。
がっつり勉強できるとすれば、土日祝日などの休日。(とはいえ、休日は休日で、少ない休日くらいはゆっくり休みたいと思ってしまい、なかなか勉強できないのですが、、、)
ただでさえ勉強時間が少ない社会人受験生にとって、学習効率を上げることはとても重要なのですが、仕事で疲れるとどうしても効率性は下がってしまいます。
というように、社会人が司法試験や予備試験の合格を目指すにあたって、仕事後の気力低下がかなりマイナスに働くと言えますね。
社会人から司法試験・予備試験に合格する術
ここからは、上記のような社会人受験生が不利となるポイントに対応して、社会人から司法試験や予備試験に合格するための解決策というものを提示させていただきたいと思います。
あくまで、方法論の一例として挙げるだけですが、実践すれば司法試験・予備試験の合格に近づくかもしれませんので、ぜひご参考にしていただければ嬉しいです。
スキマ時間を徹底的に利用する
まず、勉強時間の確保が難しいという点に対する解決策としては、「スキマ時間の有効活用」が一番に考えられるでしょう。
通勤や帰宅途中に電車内で学習するとか、仕事がちょっと空いた時間で喫茶店などで学習する、というようにちょっとでも勉強時間を確保する術が必要となります。
「スキマ時間」であっても、例えば司法試験や予備試験の短答対策はできると思いますし、最近では資格スクエアやアガルートアカデミーなどオンラインで映像講義を受講できる予備校もあります。
少し空いた時間があれば、ちょっとした工夫で学習をすることはできると思います。
それにオンライン型の予備校やiPadなどの通信機器を使えば、外出先でもそれほど勉強に不便することはないので、使えるものは全て使う精神で「スキマ時間」を有効活用するのが大事かと思います。
予備校の講座を利用する
次に、社会人受験生が学生との勝負に負けずに司法試験や予備試験に合格するためには、予備校の利用が強くおすすめされます。(社会人の場合、予備校の利用は必須といってもいいくらい)
これまでにも述べたように、学生は勉強時間が多い&学者の授業を受けているといった点などで社会人受験生よりも優位に立っています。
これに対抗するには、なるべく予備校などを利用して効率的に学習していくのがいいのかなと思うところです。
予備校は学生の場合でも多く(ほとんど)の方が利用しています。私自身、司法試験合格のために予備校を利用していました。
※下記の記事で、私の受講していた予備校講座を紹介していますので、気になる方はぜひ確認してみてください。
関連記事:司法試験一発合格者が実際に受講していた予備校講座を大紹介〜おすすめも併せて紹介〜
それなのに、社会人という時間的にも環境的にも不利な立場にある受験生が予備校を利用せずに司法試験に合格することが、どれほどハードルの高い挑戦になるのか、というのは容易に想像できるかと思います。
それこそ5年、10年という長期間にわたって勉強することで司法試験や予備試験に合格するというのも考えられるところですが、やはりなるべく短い期間での合格を目指したほうが精神的にも経済的にもよいかと思います。
ですので、社会人が学生に負けずに司法試験・予備試験の合格を目指すのであれば、個人的には予備校を利用するのが絶対におすすめできます。
今では、資格スクエアやアガルートアカデミーといった、オンラインでいつでもどこでも手軽に講座を受講できるような予備校もありますので、一度チェックしてみるのが良いかと思います。
※下記の記事で、社会人におすすめできる予備校をまとめています。本記事で述べたような社会人受験生のデメリットを考慮しながら厳選しているので参考になると思います。ぜひご一読ください。
関連記事:社会人が司法試験・予備試験を目指すならおすすめな予備校【ランキング形式で発表】
朝、仕事前に勉強する
最後に、仕事後に勉強する気力が残っていないことに対する解決策として、朝に司法試験や予備試験の勉強をするという方法が考えられます。
極めてシンプルな解決案にはなりますが、結局はこれが一番かなと思うところ。
仕事後は体力的にも気力的にも勉強する気になれないのは当然ですので、そうであるならば仕事の前に勉強するというのが一番確実な方法になるでしょう。
それに、朝は頭がすっきりした状態なので勉強効率も高いですし、勉強のやる気も非常に高い状態です。
私自身、(社会人受験生という立場ではありませんでしたが)司法試験直前期には朝にカフェで勉強するという習慣をつけていたのですが、やはり疲れた状態で勉強するよりも効率よく勉強できたという実感がありました。
朝だけだと勉強時間が不足してしまう感はありますので、結局は仕事後にも勉強するというのが必要にはなると思いますが、朝に勉強をしておけば仕事後の勉強は「朝の復習+α」で済むので、かなり勉強のハードルが下がるというメリットがあります。
【結論】社会人の司法試験・予備試験合格は難しい、予備校講座の受講が絶対におすすめ
以上、社会人受験生が司法試験・予備試験の合格を目指す上で、障害となり得る点とそれに対する解決策を示してきました。
社会人受験生という立場があらゆる面で不利に働くとまでは一概には言えないのですが、それでも多くのデメリットを抱えているのはおそらく間違いないでしょう。
それらのハードルへの対処法としては、本記事で示したような内容を参考にしていただけると幸いです。
そして、本記事の最後の結論として、社会人受験生は予備校講座の受講が絶対におすすめしたいと思います。
特に学習初期の段階だと、予備校を利用しているか利用していないかというので、勉強効率が大きく変わってくると思いますし、そのことは司法試験に一発で合格できた私自身強く感じました。
実際、ほとんどの司法試験・予備試験合格者(学生であっても)がいずれかの予備校の講座を受講していますし、学者の講義を受ける機会のない社会人受験生なら予備校の有用性は非常に高いと言えます。
どの予備校を選ぶのかという点は悩ましいところかもしれませんが、予備校を利用するべきかという観点からいうと、まず間違いなく利用したほうがいいと思います。
予備校の選択については、私が下記の記事で各予備校の評判や特徴などをまとめていますので、そちらを参考にしていただければ、失敗のリスクを軽減できるかと思います。
みなさんが司法試験・予備試験の合格を目指す上でお役に立てればと思っていますので、ぜひ興味のあるものをご一読ください。