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本記事では「高卒でも弁護士になる方法はあるのか?」という疑問を抱えている人に向けて、高卒から弁護士になる方法について書いていきます。
弁護士は今でも平均年収の高い職業ではありますし、弁護士になりたいという人も多くいます。
何となく「弁護士=頭がいい=高学歴」みたいな印象を持たれる方もいるかもしれませんが、実は高卒でも弁護士になる道はあります。
そこで、今回は高卒や大学中退など大学卒業という資格を持っていない方に向けて、学歴関係なく弁護士を目指す方法についてご説明していきます。
ぜひ最後まで目を通していただいて、弁護士という道を目指すかどうかの判断の参考としていただけると幸いです。
Contents
高卒でも弁護士になる方法
高卒で働いている人や大学中退で働いている人など、簡単にまとめると大学を卒業することなく社会人になった方々でも、弁護士になる方法というのはあります。
高卒でも予備試験ルートで弁護士を狙える
まず、弁護士になるためには司法試験に合格しないといけないのですが、その司法試験を受験するための要件として、
①法科大学院を修了する
②予備試験に合格する
といういずれかの条件を満たす必要があります。
※「弁護士のなり方」については下記の記事で解説していますので、そちらの方をご参考にして頂けると助かります。
関連記事:弁護士のなり方を分かりやすく徹底解説〜弁護士を目指している人に向けて〜
高卒などの大学を卒業せずに社会人になった方々が司法試験の合格・弁護士になるという道を目指すとなると、基本的には後者の②予備試験に合格するというルートを選択することになります。
というのも、法科大学院に進学するためには「大学卒業」という学歴が必要になるのに対して、予備試験の受験には学歴や年齢の制限が一切ないからです。
予備試験は誰でも受験可能→高卒でも大丈夫
ということですね。
高卒で法科大学院に進学することができるか
では、逆に高卒の方が法科大学院を修了して司法試験の受験資格を手に入れるという道を進むことはできるでしょうか。
先ほども触れましたが、法科「大学院」である以上は大学卒業という資格が必要になるのがほとんどです。
一部の法科大学院では高卒でも「大学卒業と同等程度の知識がある」ということが証明できた場合には進学を認めるところもあるようですが、かなり高いハードルになりますしごく少数の方のみが進めるあまり現実的ではない方法でしょう。
なので、現在高卒の状態だけどどうしても法科大学院で勉強したいという方の場合には、まずは大学に進学して学部を卒業しその後に法科大学院の入試を受けて進学する、という手段を選ぶことになるかと思います。
ただ、これだとやはり大学卒業までの期間と法科大学院卒業までの期間=6年ほど必要となりますので、それよりも予備試験の合格を目指した方が良いとは思います。
【結論】高卒から弁護士になりたいなら、予備試験の合格を目標にするべき
以上のことから、高卒の方が弁護士になって一発逆転みたいなところを目指すのであれば、基本的には予備試験の合格を第一に考えるべきだという結論になります。
「でも、予備試験って難しいのでは??」
という疑問もあるかと思いますので、高卒の方が予備試験の合格を目指すための情報について次にお話ししていきます。
高卒でも予備試験を合格できるのか
では高卒の状態で予備試験の合格を目指すことができるのか、という点に不安を抱えている人に向けて書いていきます。
予備試験の合格に学歴は関係ない
結論から言うと、予備試験の合格に学歴は関係ありません。
それは、予備試験の試験科目には大学受験で問われるような知識が要求されていないということから分かって頂けると思います。
予備試験の試験科目は、ざっくり言うと
法律系の科目(憲法・民法・刑法など)
実務系の科目(民事実務基礎・刑事実務基礎・放送倫理など)
一般教養科目
になります。
※予備試験の試験科目について詳しく知りたいという方は、下記の記事でまとめていますのでぜひそちらをご覧いただけると幸いです。
関連記事:予備試験のメリットとデメリット【法科大学院とどちらを選ぶべきか】
このうち、「法律系」と「実務系」の科目に関しては、当然ですが大学受験の勉強をしたかどうかに関わらず、予備試験を受験する人は1から勉強することになるものです。
なので、ここに関しては高卒だからといって不安を感じることは全くありません。
一方で「一般教養」については、政治・経済や英語など大学受験を経験した人の方が有利な部分もありますので、高卒の方は特に一般教養に関しても対策を取る必要があるかもしれません。
とはいえ、一般教養が全体に占める割合も大きくはないので、予備校の講座などを利用しながら学習すれば足を引っ張られることもないです。
予備試験では、結局は法律系科目でどれくらい得点を積み重ねることができるのかというのが最重要事項になりますので、一般教養を不安に思いすぎる必要はないと思います。
高校生が予備試験を合格したこともある
予備試験の合格に学歴は関係ない、高卒でも合格できる人はいる、ということを説明してきましたが、この一例として高校生が予備試験を合格したこともあるということを知っておくと勇気付けられるかもしれません。
2017年の予備試験で高校3年生の方が合格を果たしたということが少し話題になりましたが、この方は高校1年生の時から予備試験を受験していたそうです。
3年目の予備試験受験で高校生ながらに合格をして、翌年の司法試験で19歳という若さで司法試験に見事合格。
もちろん、この方がすごく優秀だったというのは言うまでもないのですが、とはいえ高校生でも合格できるという予備試験の学歴不問の一例として知っておいても面白いです。
予備試験は合格率が5%以下の超難関の資格試験になりますので、全ての人が報われる世界ではありませんが、それでも高卒だけど弁護士になりたいという強い意志を持っているのであれば、予備試験に挑戦してみるというのが良いかもしれません。
予備試験は誰でも何回でも受験することができますので、一度力試し的に受験してみても良いと思います。
高卒で予備試験合格を目指すなら、予備校の利用はほぼ必須
高卒の方が予備試験の合格を目指す場合には、予備校の利用はほぼ必須になると考えておきましょう。
なぜなら、法学部生や法科大学院生のように法律学者の講義を受けて勉強する機会がないので、予備校の講座を利用して法律の知識を習得する必要があるからです。
厳密に言うと、独学でも不可能ではないかもしれませんが、法学部生や法科大学院生でも法律予備校を利用する人がほとんどですし、予備試験受験生も予備校を利用しているのが大半です。
そんな中で法学部や法科大学院の授業に頼ることなく予備試験の合格を目指すのですから、高卒で弁護士になりたいという強い思いがあるのなら予備校の講座(予備試験対策講座)は受講するべきです。
気になるのは予備校を利用した際の費用だと思いますので、各予備校の予備試験講座を受講した際に必要となる費用の目安をまとめておきます。
※資格スクエアでは予備試験講座を無料で講義体験することができます。また、アガルートアカデミーでも公式サイトで講座のサンプル動画が無料で視聴することができます。いずれも無料なので、気になる方はチェックしてみることをお勧めします。
なお、各予備校の評判等をまとめた記事も用意していますので、予備校選びの参考にしていただけると嬉しいです。
高卒から弁護士になるには、予備試験合格からの司法試験合格
最後にもう一度結論を言っておくと、高卒から弁護士というキャリアを狙うのでしたら、予備試験合格からの司法試験合格というルートを目指すべきです。
決して容易な道ではありませんが、そもそも弁護士という法律のプロフェッショナルの道を目指すのならば、超えなければならないハードルですね。
各予備校の講座や書籍を利用して法律の知識を徹底的に学習していきましょう。
当ブログでもおすすめ基本書の紹介や各教科書や参考書の書評など、司法試験や予備試験の学習に役立つ記事を公開していますので、そちらも読んでいただけると良いかなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。